健啖(けんたん)や健啖家(けんたんか)の意味や「大食漢」「美食家」などとの違いなど紹介!

 

「健啖」(けんたん)の要点

  • 意味:「沢山食べる」「食欲が旺盛」「好き嫌いせずに食べる」
  • 例文:「彼女は出されたものは何でも食べる、健啖家の一面も持っている。」
  • 類語:「大食」「貪食」「食が太い」
  • 対義語:「少食」「食が細い」
  • 英語:「voracity」「huge appetite」
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健啖の読み方は「けんたん」

健啖の読み方

健啖の読み方(画像:Unsplash

「健啖」は「けんたん」と読みます。それぞれの漢字は「健」は音読みでは「ケン」、訓読みでは「すこやか」と読みます。そして「啖」は音読みでは「タン」、訓読みでは「くう」「くらう」「くらわす」と読みます。 「健」は「健康(けんこう)」「穏健(おんけん)」などでも使われるので慣れ親しんでいる読み方ですが、「啖」は「啖呵を切る(たんかをきる)」など、やや使用頻度が低い言葉の読みなので、ここで覚えましょう。

 

健啖の意味は「よく食べること」

健啖の意味

健啖の意味(画像:Unsplash

「健啖」には、「沢山食べる」「食欲が旺盛」「好き嫌いせずに食べる」などの3つの意味があります。どの意味も、「よく食べる」が意味の基本になっています。 それぞれの漢字の意味は、「健」は「身体が丈夫なこと」の他に「止まること無くスラスラ進む」という意味があり、「啖」は「貪り食う」「沢山食べる」という意味があります。つまり、「よどみ無く沢山食べる」という意味合いが含まれています。

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健啖の類語は「大食・貪食・食が太い」

健啖の類語

健啖の類語(画像:Unsplash

「健啖」は日常的に使う言葉ではないので、忘れないように紹介したの読み方と意味をしっかりと覚えておきましょう。 次は、「健啖」と言葉の意味が似ている3つの類語紹介します。それぞれの言葉で、意味が似ている点と異なる点を意識しながら読み進めていきましょう。

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健啖と大食の違い

「健啖」と「大食(たいしょく)」の違いは、「好き嫌いをするかどうか」です。 「大食」は文字通り、「たくさん食べる」「たくさん食べる人」という意味です。ただし、こちらの場合は食べる量が多くても、好き嫌いをしている可能性があります。 一方で「健啖」の場合は、先述したとおり「好き嫌いをしない」というニュアンスが含まれるので、この点で2つの言葉の意味が異なります。正しく使い分けられるように注意しましょう。

健啖と貪食の違い

「健啖」と「貪食(どんしょく)」の違いは、「食べ方」の話をしているかどうかです。 「貪食」とは「貪るように食べること」「がっつくこと」という意味です。つまり「貪食」は「食べ方」を意味する言葉だということになります。 「健啖」は「好き嫌いせずにたくさん食べる」「食欲が旺盛」という意味なので、「大食」とは意味は違います。食べる時の「勢い」について話す時に「貪食」を使うようにしましょう。

 

健啖と食が太いの違い

「食が太い」という表現はありません。食べる量が少ない時に「少食」や「食が細い」と表現しますが、その対義語として作られた造語が、「食が太い」という言葉になっています。 「食が太い」では、「たくさん食べる」ということを表現しようとしていますが、その場合はニュアンスに応じて「健啖」か「大食」のどちらかを使う必要があります。間違った言葉遣いをしないように注意しましょう。

健啖の英語

健啖の英語

健啖の英語(画像:Unsplash

「健啖」の類語も紹介しましたが、それぞれのニュアンスに応じて正しい場面で言葉を使うようにしましょう。 次は、「健啖」の英語表現を2つ紹介します。それぞれの表現はあまり耳慣れない英単語を使いますが、この記事で「健啖」の英語表現を覚えてしまいましょう。