「見識」の使い方を解説!「見識」を深める方法についても紹介します

 

見識とは

(画像:Unsplash

「見識」は使用頻度の高い熟語の一つです。「見識を広げる」「見識を深める」など、日常的に使われています。しかし「見識」の意味を正確に説明するよう求められたら戸惑う人もいるはずです。 ここでは「見識」の読み方や意味など、基本的な事柄を説明します。

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見識の読み方は「けんしき」

「見識」は「見」と「識」の2語で構成されています。「見」は音読だと「けん」「げん」、訓読みだと「み(る)」「あらわ(れる)」「まみ(える)」といいます。「識」は音読みだと「しき」「し」「しょく」、訓読みだと「し(る)」「しる(す)」といいます。 「見聞」は両方を音読みするので、「けんしき」となります。

 

見識の意味は「物事の本質を見通す判断力」

「見識」は「物事の本質をとらえる力」「本質を見極める優れた判断力」「物事に対するしっかりとした考え・意見・識見」を指します。また「気位」「見栄」という意味で使われることもあります。 「見識」には判断する物事についてきちんと情報収集しているという前提があり、根拠に基づいて確かな意見を持つことを意味します。

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見識の使い方と例文

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「見識」はあらゆるシーンで使われる熟語です。そのため例文にある通り、さまざまなシチュエーションで使用されます。 ここでは「見識」が使われる例文をいくつか紹介します。「見識」は肯定的だけでなく、否定的な意味で使われることもあるので表現方法を覚えておくと便利です。

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見識を持つ

「見識を持つ」は、日常生活の中でも使うことが多い表現です。 ・このプロジェクトではマーケティングに長け、確かな見識を持つ人でなければリーダーは務まりません。 ・彼は日本の伝統芸能への見識を持つことで知られています。 ・広い見識を持つことを目的に、彼は色々なセミナーに参加しています。 「見識を持つ」という表現は「経験や学習により知識も十分に身についているから判断できる」というニュアンスがあると覚えておいてください。

見識のある意見

「見識のある意見」も、見かける機会が多い表現です。 ・あなたの主張が見識のある意見かどうかブレスト時にメンバーで話し合いましょう。 ・このプロジェクトに対する見識ある意見の背景には丹念な市場調査があります。 「見識がある意見」は対象の事柄に対する十分な知識がある、もしくはその分野において経験豊富だと周囲に認められることが前提と考えると良いです。

 

見識が狭い

「見識」を否定的な意味で使う言葉に「見識が狭い」があります。 ・見識が狭い人とわかっていなから彼を昇進させるのは、組織のモチベーションダウンにつながります。 ・見識が狭い彼に、希望する市場調査や商品企画の仕事が務まるとは思えません。 「見識が狭い」は「知識が浅い」「物事の見方が単一的で広がりがない」という意味で使われます。同じ意味合いで「見識がない」「見識が浅い」と表現されることもあります。

見識を広める

「見識を広める」もよく使われる表現です。 ・見識を広めるうえで努力の積み重ねが重要なので、自分がすべきことをきちんと考えてみることをおすすめします。 ・理想の自分に近づくためには、見識を広める必要があると実感しました。 「見識を広める」には物事に対する知識や優れた判断力をもつ様子というニュアンスがあります。そのため、自分にも他者にも使われる言葉です。