固唾を呑む(かたずをのむ)の意味や由来・「唾を飲む」との違いを紹介します!

固唾を呑むの読み方は「かたずをのむ」

固唾を呑むの読み方

固唾を呑むの読み方(画像:Unsplash

「固唾を呑む」は「かたずをのむ」と読みます。 それぞれの漢字は「固」は「コ・かたい」、「唾」は「つば」、「呑」は「ドン・のむ」と読みますが、「固唾」はそれぞれの漢字から導かれる読み方ではないので、通常の読み方とは別に覚えておく必要があります。

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固唾を呑む(かたずをのむ)の意味は「物事の経緯を気にする」

固唾を呑むの意味

固唾を呑むの意味(画像:Unsplash

「固唾を呑む」の意味は「物事の経緯を気にする」「事の成り行きを案じて、緊張している」という意味です。ドラマや映画などで緊迫したシーンが続いている時や、スポーツで決定的なシーンが続く時などに使われます。 つまり、緊迫した状況やそうした状況が続いている時に息をこらしている様子を表現した言葉です。緊迫した状況の経緯を案じて(気にして)いるのが、「固唾をのむ」の意味です。

 

固唾を呑む(かたずをのむ)の成り立ちや由来

成り立ちや由来

成り立ちや由来(画像:Unsplash

「固唾を呑む」の意味は「固唾」を理解することでわかりやすくなります。 「固唾」とは緊迫した状況で息をこらしている時に、口の中にできる唾のことです。緊迫した状況ではその状況を見届けること以外に意識が働かなくなり、口の中にも唾がたまります。その唾を飲み込むようなシーンを見て「固唾を呑む」と言っています。 「呑む」という表記は「飲む」でも意味は同じですが、一般的な表現ではありません。

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固唾を呑む(かたずをのむ)の使い方と例文

使い方と例文

使い方と例文(画像:Unsplash

次は「固唾を呑む」の使い方をいくつか紹介します。 「固唾を呑で見守る」「固唾を呑んで聞く」「固唾を呑んでいた」という3つの表現を紹介しますが、ここまでに紹介した意味を思い出しながら、例文を読んでいきましょう。

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例文①固唾を呑んで見守る

1つ目は、「固唾を呑で見守る」という表現です。 ・両親は、バッターボックスに立つ息子を固唾を呑んで見守っていた。 「固唾を呑で見守る」は「成り行きを案じて、緊迫した様子で見守る」という意味です。親や先生などが、子供や教え子のことを見守る時に使います。例文では、両親が野球の試合に出場してバッターボックスに立っている息子のことを案じて見守っているという状況が表現されています。

例文②固唾を呑んで聞く

2つ目は「固唾を呑んで聞く」という表現です。 ・緊張感のある怖い話を、彼女は固唾を呑んで聞いていた。 「固唾を呑んで聞く」とは「成り行きを案じて、緊迫した様子で聞く」という意味です。怖い話・スピーチ・音楽・映画など、緊張感のある話を聞き入っている時に使われる表現です。例文では、怖い話を真剣に聞き入っている彼女の様子を表現しています。

 

例文③固唾を呑んでいた

3つ目は「固唾を呑んでいた」という表現です。 ・サッカーのPKの間、ずっと固唾を呑んでいた。 「固唾を呑んでいた」とは「物事の経緯を気にしていた」「事の成り行きを案じて、緊張していた」という意味です。前の2つの例文で「見守る」「聞く」などの動詞を合わせた表現を紹介しましたが、「固唾を呑んでいた」はそれ以外に、緊迫した状況を案じているあらゆる場面で使うことが出来ます。

固唾を呑む(かたずをのむ)の英語

固唾を呑むの英語

固唾を呑むの英語(画像:Unsplash

「固唾を呑う」は英語で「hold one’s breath」「anxiety」となります。 ・A scene with a sense of urgency continued, and she held her breath. (緊迫感のあるシーンが続き、彼女は固唾を呑んでいた。) 「hold」は「留める」、「breath」は「息」なので、直訳すると「息を留める」となります。