「いたしました」は「しました」の謙譲語!意味や使い方を例文と共に解説します。

 

「いたしました」の意味は「しました」

「いたしました」とは「しました」の謙譲語なので、意味は「しました」という意味です。 「しました」は「いたしました」よりも優しい印象の言葉遣いになります。 どちらの言葉も日常生活の中でよく使われている言葉です。

「しました」は「いたしました」と同じ意味の言葉ですが、丁寧語と謙譲語という点でニュアンスが少し変わります。 丁寧語である「しました」には「いたしました」ほどのかしこまった意味合いはありません。 これは謙譲語が最上級のかしこまった表現であるのに対して、丁寧語が単純に丁寧な言い方である、ということに起因します。 ・先輩、資料を作成しました よりも ・先輩、資料を作成いたしました のほうが丁寧で、ビジネスの場にふさわしい言い回しとなります。

 

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「いたしました」は「しました」の謙譲語

「します」と「いたしました」の間に意味的な隔たりはありません。 どちらも何かを「する」という意味で使われ、違うのは言葉の丁寧さです。 「しました」ではなく「いたしました」がスルリと出てくるように、今のうちから癖をつけておきましょう。

「いたしました」はビジネス等で、目上の人に対して使用

謙譲語は自分を下げつつ相手を上げる言葉です。基本的にはビジネスの場で用いられます。学校や家ではあまり使われません。 新卒や若手社員の場合、関わる相手は誰もが年上や先輩、上司に当たりますので謙譲語を使うことになります。 謙譲語を使うべき場所で使えていないと、相手から「言葉遣いがわかっていない」という烙印を押されてしまいます。

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「しました」は尊敬語ではないので友人や家族に使用

「しました」は確かに敬語ですが、目上の人と話す場合、正式には「いたしました」を用いるべきです。 親しい存在である家族や友人、フランクに話せる同僚に絞っては丁寧語でも良いでしょうが、やはりビジネスで付き合う相手とは謙譲語で接するのが無難です。

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「いたしました」を用いた例文

「いたしました」は話し言葉だけでなく、手紙やメールで用いられる書き言葉としてもよく用いられます。

 

承知いたしました

・承知いたしました 提案や指示に対して「わかりました」という答えを返す場合に用いられます。 承知という言葉は、すでに謙譲語としての意味合いが含まれている名詞です。 承知する、という言葉の「する」を「いたす」に変え、さらに過去形にすると、承知いたしましたとなります。

了解(了承) 致しました

「了解いたしました」や「了承いたしました」もよく用いられる例のひとつです。 どちらも「承知いたしました」同様に「わかりました」という意味で使う言葉です。 ひとつ注意したいのは「了解いたしました」はなるべく使わないほうが良い、ということです。 気心の知れた間柄であったり、後輩、部下に対しては「了解」でも問題ありませんが、上司などには注意したほうが無難です。 「了承いたしました」は問題なく使える謙譲語です。 話し言葉としてはあまり耳にしませんが、メールの返答では良く目にする一文です。