「inspection」とは
inspection（画像：Unsplash）
「inspection」は日本で日常的に使う言葉ではありませんが、車や工場の生産機器の点検など「inspection」が行われている場面は沢山あります。 この記事では類語も紹介しますが、まずはこの見出しで正しい発音・意味・語源を確認して、正しい使い方が出来るようにしましょう。
「inspection」の発音は「インスペクション」
「inspection（ɪnspékʃən）」は「インスペクション」と発音します。音節を分けると「in-spec-tion」と3つに分かれ、アクセントは第2音節の「spec」につきます。 日本人が発音を間違えやすいポイントなどは特にありませんが、上の発音で「ション」と紹介したポイントは、よりネイティブスピーカーの発音に近づけたい場合は「ョ」の発音は限りなく小さくしてみましょう。
「inspection」の意味は「検査」
「inspection」には「検査」の他に、「精査」「点検」「検閲」などの意味があります。どの意味も「検査」という意味が基本になり、そこから検査の「精度」や「検査の主体」等によって少しずつ意味が変わります。 この「inspection」には「予め決めた項目に沿って必要事項を確認し、異常や違反がないかをチェックする」といったニュアンスがあります。「check」のような「簡単な確認」や、「survey」のように「物事を概観する」などのニュアンスは含みません。
「inspection」の語源
「inspection」を意味で分けると、 「in-spect-ion」と3つに分かれ、それぞれ「in（中へ）」「spect（見る）」「ion（こと、もの）」という意味になります。ある物事の「中をのぞくこと」という意味から「検査」という意味がイメージできます。 「spect」という語幹は「suspect（疑う）」や「expect（期待する）」などでも使われているので、覚えておきましょう。
「inspection」の使い方と例文
使い方と例文（画像：Unsplash）
「inspection」は「中をのぞく」という意味から「検査する」という意味になっていました。「中を見る」ということはその物をしっかりと見るため「検査」という訳もイメージしやすいと思います。 ここからは「inspection」を使った英語の熟語を3つ紹介します。
visual inspection
「visual inspection」は「目視検査」という意味の熟語です。 ・Visual inspection of the produced new vehicle was conducted. （生産した新車両の目視検査を実施した。） 「visual」は「目の」「目による」という意味なので、「visual inspection（見て検査すること）」で「目視検査」となります。「目視検査」とは機械などを目で見て検査することです。ちなみに「視力検査」は「Vision test」と言います。
inspection certificate
「inspection certificate」は「検査証明書」という意味の熟語です。 ・Please receive an inspection certificate at the reception desk. （受付で検査証明書を受け取って下さい。） 「certificate」が「証明書」という意味なので、「inspection certificate（検査したことの証明書）」で「検査証明書」となります。「検査証明書」とは病院の検査や製品の検査の結果を書き記した書面のことです。
on closer inspection
「on closer inspection」は「さらによく調べてみると」という慣用表現です。 ・On closer inspection, he found that the engine was abnormal. （更に良く調べると、彼はエンジンに異常を発見した。） 「close inspection」で「厳密な検査」という意味ですが、「closer」と比較級になることで「より厳密に検査する」という意味になります。そこから副詞的に使うことで「更に良く調べると」という訳になります。
「inspection」の類義語
類義語（画像：Unsplash）
ここまでは「inspection」の様々な使い方について紹介しました。前の見出しでのどの熟語も、「検査する」という意味から外れるものはありませんでした。 最後にこの見出しでは「inspection」と意味が類似する単語を2つ紹介します。それぞれニュアンスが異なりますので、区別しておきましょう。
examination
「examination」には「検査」の他に、「試験」「審査」「（医師による）検査」という意味があります。訳し方は様々ですが、基本は「注意深く調べる」という意味です。 ・There were no abnormalities in the detailed examination received at the hospital. （病院で受けた精密検査に異常はなかった。） 「detailed」で「詳細な」という意味なので「detailed examination」で「精密検査」という意味になります。病院で受ける検査は、「注意深く検査」されるので「examination」を使います。
investigation
「investigation」は「検査」の他に「取り調べ」「調査」「研究」などの意味があります。基本となる意味は「組織全体で取り組む調査」です。 ・Simultaneous investigations by police were conducted nationwide. （警察による一斉調査は全国で行われていた。） 例文では「Simultaneous investigations」で「一斉調査」という意味になっています。警察による調査は警察に属する捜査官や鑑識など、多くの職員が組織一体となって行うものなので「investigation」を使います。
まとめ
まとめ（画像：Unsplash）
「inspection」の基本は「予め決めた項目に沿って必要事項を確認して、異常や違反がないかをチェックする」という意味でした。「精査」「点検」「検閲」など様々な意味がありましたが、どれもこの基本的な意味が通じます。 類語もいくつか紹介しましたが、紹介したニュアンスの違いを覚えておきましょう。
