未来工業は社員に優しいホワイト企業。業績好調で独自のホワイトな企業文化を築いた山田昭男に注目。

未来工業はホワイト企業として有名。数々の賞などを受賞している

未来工業

  • 電気設備資材などの製造を行う
  • 業績好調で社員の待遇がとても良いホワイト企業として有名
  • 創業者の山田昭男の考えを受け継ぐ
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未来工業とは

「未来工業」は、岐阜県にある電設資材メーカーです。残業なし、営業ノルマなし、従業員はすべて正社員など、耳を疑うほど社員を大切にする会社です。 1965年に岐阜県で設立された未来工業は、2019年3月末時点で資本金70億67百万円、売上高360億35百万円、従業員数1208名の 電設資材メーカーです。(数字は連結です) 取り扱う製品は2万点にのぼり、その中には独自開発した製品が数多く含まれています。住宅着工の追い風を受けて業績も好調です。 経済産業大臣賞など数々の賞を受賞し、マスコミにも度々取り上げられています。今回は、ホワイト企業を代表する「未来工業」の秘密を探っていきましょう。

 

電気設備資材などの製造をおこなっている

未来工業の事業は、建築現場で必要となる防火部材、エアコン配管材、ケーブル支持具などの電設資材や、リフォームでも必要となる排水、空調、給水給湯などの設備に関連した管材を製造・販売しています。 ここ数年、多くの建築現場で作業員不足が深刻化しています。そのため、効率性と安全性を兼ね備えた、それぞれの現場に適した商品の開発が必要になっています。未来工業は、その需要を取り込むための商品開発力に定評があります。

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東証1部と名証1部に上場している

未来工業は、東京証券取引所と名古屋証券取引所の何れも第1部に上場しています。株式を上場させると会社の知名度や信用力が格段に上がります。 その結果、優秀な社員を獲得したり、事業資金の調達方法も銀行融資だけではなく、増資や債券発行など多様化します。一方で、企業は株主に対して正確な経営状況を説明する義務が生じます。業績が悪いと経営に口を挟んだり、役員に対して経営責任を追求する株主も出てきます。

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業績は好調

住宅ローンの金利が低く、政府による住宅取得支援策が継続していることで、住宅業界の業績は総じて好調です。また、東京オリンピックやカジノ構想も控えており、商業施設や物流施設にも大量の外国資本が流れ込んでいます。 住宅関連事業を手掛ける未来工業にとっては追い風です。2019年上期は、公立小中学校の空調施設の特需があり、それに伴う硬質ビニル電線管やその付属品の販売が業績を後押しました。

未来工業がホワイト企業と呼ばれる所以

(画像:Unsplash

とにかく型破りな会社です。「社員がしあわせになる方法」を経営者が真剣に考えています。そして、それが会社の利益に繋がることを確信しています。 未来工業では、休みが多く給料が高いです。それを可能にするのは、会社の業績です。同社が注目される理由は、社員の幸せを一番に考えて、なおかつ会社が黒字だからです。詳しい内容について紹介していきます。

 

休日が多い

毎日5時退社の未来工業は、年間休日の140日にプラスして、有給休暇も40日取得できます。「日本一休みが多い会社」と言われる所以です。 しかし、最初から休みが多かったわけではありません。創業当初の夏休みは3日間で、業績アップに従い日数を徐々に増やしていきました。 ある時、業績が下がって夏休みを減らすと売上げも落ちたため、その後は休みを増やして、社員のモチベーションを上げるという逆転の発想に行きつきます。

平均年収が高い

未来工業は、社員に高収入を約束しています。残業ゼロで平均年収は650万円、従業員はすべて正社員で派遣社員やパート社員もいません。 一般的な会社では、正社員の雇用を守るために単純作業は派遣やパートで補います。不景気になれば、真っ先に雇用を切ることができるからです。 しかし契約形態が違っても、残った社員のモチベーションも下がります。未来工業の経営戦略には、「人」に対する考え方に特徴がありそうです。