「反故(ほご)」の意味や「反故(ほご)する」の例文を紹介!

 

反故とは

(画像:Unsplash

「反故」という言葉は日常やビジネスの会話や文章で見聞きします。しかし「反故」という言葉の意味自体を知らない人や、何となく意味は知っていても使い方を知らないという人も多いようです。 今回は「反故」の意味を知り、使い方について解説します。まずは以下にて「反故」の読み方・意味・語源について見てみましょう。

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反故の読み方は「ほご」

「反故」の読み方は「ほご」です。「反」という字は「はん・たん・ほん・そる・そらす・そむく」などさまざまな読み方があります。「反故」に使われている「反」は読み方の中になる「ほん」がなまったもので「ほ」と発音します。 「故」は「こ・ゆえ・もと・ことさら」などと読み、「反故」では読み方の中にある「こ」がなまったもので「ご」と発音します。 「はんご」「はんこ」などの読み間違いが多い言葉ですので、誤りがないように覚えておきましょう。

 

反故の意味は「いらなくなった紙」「無駄なもの」「破棄」

「反故」の意味は「いらなくなった紙」「無駄なもの」「破棄」などです。いずれにも共通している「不要なもの」というニュアンスを覚えておくと「反故」を使いやすくなります。 「反故」は意味の通り「いらなくなった紙」のことを指すこともありますし、「無駄なもの」「破棄」という意味を持たせた比喩表現として使われることもあります。 いずれにしても「反故」というと「それ(物または人)はもういらないと判断された」ということになります。

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反故の語源

昔は紙が大変貴重だったため、一度使った紙のまだ使えるスペースを繰り返し使っていたといいます。この「繰り返し」という部分が「反」にあてられ、紙という意味を持った「故」と組み合わせて「繰り返し使う紙=反故」と言われたことが語源です。 「反故」という言葉が生まれた当時は「ほんご」「ほうご」と読まれており、それが時代とともになまって現代の「ほご」となっています。そのため現代でもいらなくなった紙を「ほんご(ほうご)」と言うこともあります。

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反故の使い方と例文

(画像:Unsplash

「反故」は日常生活やビジネスシーンだけでなく、ドラマや小説の中にも登場することが多い言葉です。以下では「反故」の使い方や使える例文をご紹介します。 比喩表現として使われやすい「反故にする」「反故になる」「反故にされる」や、「反故紙」という本来の「いらない紙」という意味で使われる場合についても解説します。

反故にする

「反故にする」とは「いらなくなったものを捨てる」という意味の他に「決まっていたことをなかったことにする」という意味もあります。 ・部署異動の際には不要品を反故にすることを忘れずに。 ・あの取引先は自分の都合で商談を反故にすることがある。 上段の例は不要品という「物」について「反故」を使っています。一方下段の例では「商談」ひいては「決まっていた約束」をなかったことにするという行動を「反故」という言葉で表しています。

 

反故になる

「反故になる」とは物や事柄が誰かによって、または何らかの事情によってなくなる・なくすと決まることを表します。 ・例の件は部長の都合で反故になる可能性もある。 ・部署内の大掃除では反故になる物が多く出るだろう。 上段の例では「例の件」という事柄が、部長の都合次第ではなくなってしまう可能性があると言っています。一方下段の例では「大掃除」という行動によって「反故になる物」が出ると言っています。この下段の場合はの「反故になる物」は古紙とは限らず「不要品」と判断した方が自然です。

反故にされる

「反故にされる」という表現は主に「人が人を捨てる(または裏切る)」というニュアンスで使われます。「反故にされる」に限っては「物」が対象となることはほぼありません。 ・彼は前回の失態が原因で重役連中から反故にされるようだ。 ・あれくらいのことで私が反故にされるとは思えない。 上段の例では「これから反故になる」という意味で「反故にされる」が使われています。下段の例では「自分が反故になる」ということを受動態で表しています。