庇護(ひご)の意味・例文・英語表現まで解説!

庇護とは

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「庇護」という言葉に会話や文章の中で出会うことがあります。「庇護」という言葉は漢字が難しく、何となく意味が理解できてもどのような場面で使う単語なのか戸惑ってしまう人も多くいます。まず「庇護」を構成する漢字から読み方や意味を解説していきます。

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庇護の読み方は「ひご」

「庇護」の読み方は「ひご」です。 「庇」という漢字はあまり見慣れない漢字ですが、訓読みは「かばう」です。また雨や日光を防ぐため窓やドアに取り付けられる「ひさし」という意味もあります。 「護」という漢字は「保護」「護身術」「弁護士」など様々な熟語で使われる漢字です。「まもる」は「守る」と表記することが一般的ですが「護る」と表記することもできます。

 

庇護の意味は「弱者をかばったり守ったりすること」

「庇護」の意味は「弱者をかばったり守ったりすること」です。 客観的な立場から守るというより、対象に思い入れがあったり肩入れしている様子を表します。また直接的な危険や脅威が迫っているわけでなくても、将来的な危険や脅威に備えて大切にする様子も意味します。 「庇護」の対象は子供や、社会的に苦しい境遇にある人々などです。たとえば差別を受けている人、虐待や何らかの被害に遭っている人などです。

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庇護の類語・対義語・英語

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ここまでは「庇護」の漢字の構成を参考にしながら意味や読み方を説明しました。「庇護」には類語もたくさんあるため、ニュアンスの違いを理解して使い分けることが大切です。 また英語表現を理解することで、国際的なコミュニケーションが必要とされる場面でも適切な言葉選びができます。

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庇護の類語は「保護・擁護」

「庇護」の類語は「保護・擁護」です。 「保護」は「庇護」より一般的に使われることが多く、感情的な思い入れや肩入れする様子は含まれません。「環境保護」など客観的な立場から守ることも含め幅広い意味で使われます。 「擁護」はとある立場に立って言論によって守るという意味が強い言葉です。また「庇護」とは異なり、守る対象が必ずしも弱者とは限りません。「平和擁護」など思想を表す意味もあります。

庇護の英語は「protection・shelter」

「庇護」の英語は「protection・shelter」です。例文は下記の通りです。 ・They grow up under the protection. (彼らは庇護のもとに育った。) ・She often shelters behind her parents. (彼女は度々両親の庇護に頼る。) 「protection」は名詞ですが「shelter」は動詞として使うこともできます。

 

庇護の使い方と例文

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「庇護」は「弱者をかばう・守る」以外にも様々な使い方をされます。他の名詞とセットで用いられることも多く、古典では「庇護う」と書いて「かばう」と読むこともあります。「庇護」の多様な使い方を例文を用いてわかりやすく紹介します。

かばう・守るという意味での「庇護」

1つ目は子供や弱者に対して「庇護」を使う場合の例文です。 ・大切な我が子を庇護する両親の姿は感動的だ。 ・故郷を追われた難民は隣国に庇護を求めた。 「庇護」の対象は子供や難民など一般的に弱者とされるもので「かばう・守る」というニュアンスが適していることから「庇護」の最も一般的な使い方といえます。「庇護」の対象によっては「助ける・援助する」といったニュアンスも含まれます。