御意(ぎょい)の意味や例文・了解などの類語との違いも解説!

 

御意とは

(画像:Unsplash

「御意」という言葉は主に時代小説やテレビドラマ、または映画などの中で見聞きされます。「御意」は日本で古くから使われる言葉ですが、基本的には現代の日常生活ではさほど使われません。しかし、それだけに「御意」の意味や使い方を知っているだけで言葉に精通した知識の豊富な人と思ってもらえます。 以下では「御意」の読み方と意味、由来などについて解説します。

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御意の読み方は「ぎょい」

「御意」の読み方は「ぎょい」です。とても短い言葉であるためアクセントやイントネーションに迷いやすい言葉ですが、アクセントは「ぎょ」にあります。「ごい」「おんい」などはいずれも読み間違いで、「御意」の読み方は「ぎょい」のみです。 「御」は「おん」「ご」とも読む字で、人を尊敬する意味が込められています。「意」は「い」「おもう」と読む字で、人の心の動きや物事の意味などを指します。

 

御意の意味は「かしこまりました」

会話で使われる「御意」の意味は「かしこまりました」です。目上の人の意見や考えに賛同する意味で使われます。 「御意」という言葉自体は「目上の人の意見」そのものを指します。そのため「御意」または「御意にございます」と言えば「あなたの仰る通りです」と相手の意見に賛同したこととなり、結果として「かしこまりました、仰せの通りにいたします」という意味として伝わるのです。 他にも「御意に召す」は「(目上の人が)気に入る」、「御意を得たい」は「(目上の人に)お目にかかりたい」などさまざまな使い方ができます。

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御意の由来

「御意」は「目上の人の意見=御意見」という意味の言葉であり、人が意識的に作り上げた言葉ではありません。そのため言葉の由来は明確ではありません。 「御意」が使われ始めたのは、鎌倉時代以降と言われており江戸時代では一般的に認識されていました。基本的には役人以上の位で使われていた言葉で、当時は一般町民の間では使われていませんでした。 現代でも主にビジネスシーンで目上の方に向けて使われていますが、映画や小説の影響もあり気兼ねのない付き合いをしている者同士で「御意」を使うこともあります。

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御意の英語・類語・対義語・四字熟語

(画像:Unsplash

言葉を深く理解するためにはさまざまな角度から、その言葉を言い換えてみることも重要です。 以下では「御意」の英語表現や類語、対義語、「御意」を使った四字熟語などについて解説します。どの表現も一度は聞いたことがある、使ったことがあるというものばかりです。「御意」の理解を深めるためにも、その場面をイメージしながら読んでみてください。

御意の英語は「All right.」「I got it.」

まずは「御意」の英語表現です。「御意」は英語にすると「All right.」または「I got it.」などです。 「All right(オーライ)」は日本でも広く認識されている英単語で「承知しました」「問題ありません」という意味です。「I got it」は「理解しました」「わかりました」という意味で、いずれも「御意」と同じ「かしこまりました」という意味で使うことができます。

 

御意の類語は「承知しました・了解しました」

「御意」の類語には「承知しました」「了解しました」などがあります。どちらも相手が言うことを受け入れたという意味では「御意」と同じように使うことができる言葉です。 厳密に言えば「承知しました」とは「あなたの言っていることを認識しました」という意味で、「了解しました」は「あなたの言っていることを理解しました」という意味です。そのため「御意」が持つ目上の人の意見を押し頂くニュアンスはありません。 現代表現であれば「かしこまりました」がもっとも「御意」のニュアンスに近いと言えます。

御意の対義語は「叛意」

「御意」の反対の意味を持つ対義語は「叛意(はんい)」です。「叛意」は国家や君主の意思に反発しようとする気持ちや考え方のことです。現代では国家や君主だけでなく、自分とかかわっている相手の意思に背くことも含みます。「叛意を抱く」「叛意を持つ」など他の動詞と組み合わせて使うこともできる言葉です。 「叛意」はただ相手の気持ちや考えに背くということではなく、これまで従っていた相手の考え方や意思に従えなくなってやむを得ず相手に背くニュアンスで使います。