「ご検討の程宜しくお願い致します」は敬語
「ご検討の程宜しくお願い致します」は、検討してもらいたいこと、考えてもらいたいことがある時に使用する敬語です。 「ご検討」と言うことで相手を尊敬し、「お願い致します」と丁寧な依頼を表現しているので、使い方を覚えておくととても便利なフレーズです。 「ご検討宜しくお願い致します」と言っても、もちろん間違いではありません。 しかし、「の程」という言葉がクッションとなってより丁寧な印象を相手に与えます。 そんな、「ご検討の程宜しくお願い致します」という表現の正しい使い方や類語、英語表記をここでは紹介します。
「ご検討の程宜しくお願い致します」はビジネス等で頻繁に使用する
「ご検討の程宜しくお願い致します」はビジネスマンなら頻繁に耳にする機会があるのではないのでしょうか。 取引先やお客様にお願いをしたり、返事を待つ時に文末の言葉としてよく使用されます。 特にメールや書面でよく使われ、最後に添えると文章がきれいに締まるので、ビジネスマンから重宝されている表現だと言えるでしょう。
「ご検討の程宜しくお願い致します」の正しい使い方と例文3つ
ここでは、場面ごとの「ご検討の程宜しくお願い致します」の正しい使い方を例文と一緒に見てみましょう。 実際によく使われるシーンが限られている言葉なので、以下で紹介する場面を理解していると心配ありません。 特に、メールでの表現は必ず押さえておきましょう。
「ご検討の程宜しくお願い致します」の正しい使い方
「ご検討の程宜しくお願い致します」は目上の相手、尊敬する相手に何かを前向きに考えてもらいたい時に使います。 正しい使い方として覚えておきたいのが、枕詞を添えることです。 ・お忙しいところ恐れいりますが、ご検討の程宜しくお願い致します。 とすると、嫌味がなく柔らかい表現となります。 主にお客様など尊敬の対象となる方にお願いする時に使用するフレーズですが、 社内でも役職付きの立場など目上の人に何かを頼みたい時にも使うことができます。 例えば、オフィス内で社長にすれ違った時、 ・社長、先日お話したコピー機の買い替えの件、ご検討の程宜しくお願い致します。 というように念押しするような形で使用することもあります。
メールでの「ご検討の程宜しくお願い致します」
「ご検討の程宜しくお願い致します」はメールでとても役に立つ表現です。 面と向かって「ご検討の程宜しくお願い致します」と言うことも、もちろんよくあります。 しかし、やや堅めの表現であるため使い慣れない方が多いかもしれません。 その場合はメールなどの書面で使い慣れていきましょう。 メールは改まった表現をすることが多いので、「ご検討の程宜しくお願い致します」を使っても違和感のない文章を作ることができます。 例えば、取引先との商談後フォローアップのメールを送る場合。 〇〇様 お世話になっております。 先程はお忙しい中、お打ち合わせのお時間頂きまして誠にありがとうございました。 お話した件ですが、お忙しいところ大変お手数ですがご検討の程宜しくお願い致します。 というように文末に入れると、きれいに文が締まり、かつ丁寧で控えめに相手に念を押すことができます。
ビジネスシーンでの「ご検討の程宜しくお願い致します」
ビジネスシーンでは、打ち合わせや商談を終わらせる際や帰り際に使う場合が多いです。 例えば、得意先に提案に行った時に、 ・それでは、この案についてご検討の程宜しくお願い致します。 と言えば、 ・話すべきことは終わったので、後はそちらの結論をお待ちします。 という合図の締めの言葉として捉えることもできます。
接客での「ご検討の程宜しくお願い致します」
接客業では、もっぱらセールス時に使われます。 例えば、パソコン、車、株、投資信託といった商品は衝動的に買うものではなく、じっくり購入を考えるものです。 上記のような商品を売る販売員が、セールストークの締めとして ・ぜひ、うちの商品をご検討宜しくお願い致します。 というように使用することがよくあります。 堅めの表現なので、金額が小さい商品を売る際にはあまり使われないということも覚えておきましょう。
「ご検討の程宜しくお願い致します」の類語
「ご検討の程宜しくお願い致します」にはいくつか類似の表現があります。 ここではその表現をご紹介します。場合によって、言い換え表現として使い分けることができると便利です。
