富士そばの好調の理由。タピオカ漬け丼や海外進出などアクティブな富士そばの経営戦略に迫る!

富士そばは一大立ち食いそばチェーン店

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これまでにない新メニューを打ち出し、密かにブームとなっているのが富士そばです。立ち食いというスタイルを守りながら、次々と新しいことに挑戦しているチェーンでもあります。 駅前で見かけることも多いと思いますが、何故立ち食いそば店が注目されているのでしょうか。富士そばが話題になっている理由を解説していきます。

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富士そばの遍歴

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全国展開していて、どこの駅にも見かけるようになった富士そばですが、その歴史は意外にも長く立ち食いそば界では老舗と言えます。 富士そばの一店舗めが出来たのは1966年の渋谷で、創業者の丹道夫が店主を務めていました。それから新宿、池袋と都心の繁華街に次々と店を構えていき、忙しい会社員の強い味方となったのです。 現在は東京を中心に129もの店舗がオープンしており、富士そば独自配合のそばと出汁を楽しむ方々が多く見られます。

 

富士そばはホワイト企業として有名:富士そば社長の考え

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富士そば創業者の丹道夫は社員や家族に関わらず、人間の感情を大事にする方です。その考え方が企業経営にも活きており、社員が働きやすい環境を作り出しています。 どこのチェーン店も朝から開店しているお正月にも関わらず、富士そばだけはシャッターが閉まっている光景が話題なりました。店の儲けよりも社員のお正月休みを優先したのです。 社員を無休で働かせるブラック企業が問題になっている中だからこそ、社員を大切に扱うべきなのでしょう。

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富士そばは新メニューを様々考案

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富士そばは大企業であっても、挑戦する心を忘れていません。いつ何時でも守りに入らず、新メニュー開発に力を注いでいます。 新メニューの中には食べるのを躊躇してしまうような商品もありますが、どれも目を引くメニューばかりなのが特徴です。常連客でも飽きさせない心意気が、ファンの心を惹きつけているのでしょう。富士そばのメニューについて紹介します。

タピオカ漬け丼やラーメンや肉骨茶そばが話題に

今年大きく取り上げられた際物メニューと言えば「タピオカ漬け丼」です。その名の通り、現在ブームの渦中にあるタピオカをタレに漬けて、ご飯の上に乗せたものです。 聞いただけでは味が想像できず、一口食べてみたい欲求に駆られます。失敗も考えられる挑戦的なメニューではありますが、話題性は完璧でした。 その他にもマレーシアの料理を取り入れた「バクテーそば」、「煮干しラーメン」といったユニークなメニューが多く存在しています。

富士そばライターなど熱烈なファンが増加

そんな次々新しいメニューが登場してくる富士そばだけに、熱烈なファンもいます。全店舗を巡ったり、メニューを制覇したりと熱の入れ方が他のチェーンでは考えられないほどです。 富士そばは店舗ごとにメニューが変化するチェーンですので、店舗を巡る楽しさがあるのでしょう。富士そばライターなる方が現れるのも納得がいきます。 また、セントラルキッチンではなく店舗内で仕込みを行っている為、出汁の味などにも変化が感じられるようです。

 

富士そばは完全に「立地ドリブン」で出店

富士そばの店舗のほとんどが駅に近く、立ち寄りやすい場所に位置しています。主な客層である電車通勤するサラリーマンを狙っているためです。 その他にも道幅の広さや近隣店舗の状況など、様々な条件の元で新店を立ち上げています。お腹が空いた時にサッと入りやすい環境を選んでいるからです。 富士そばを食べにくる客層や、人間心理を理解した上での判断です。こうした企業努力の結果が現在の売り上げに直結しているのでしょう。

カップ麺の発売などにも積極的

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最近は自宅でも富士そばの味を楽しめるよう、カップ麺の販売もスタートさせました。富士そば名物の紅ショウガ天をトッピングに加えた新商品です。 しっかりと富士そばの味を継承したスープと、生そばを再現した麺がファンからも人気を集めています。 カップ麺のそばと言えば「どん兵衛」と「緑のたぬき」が有名ですが、富士そばが参入してくることで二大勢力が崩れるかもしれません。今後発売してくるであろう新商品にも注目です。