【ビジネス英語】「except」と「except for」の違いを徹底解説!

「except」の意味は「〜以外」

〜以外

〜以外(画像:Unsplash

「except」は動詞・前置詞・接続詞として使われますが、品詞によって使い方が変わります。 動詞と前置詞の場合は「except〜」で「〜を除く、〜以外」という意味になり、この場合は「〜」の部分には名詞が続きます。 接続詞の場合は「except that」「except when」「except if」などで「〜な場合を除いて」となりますが、こちらの場合「〜」の部分は「主語・動詞」がある文が続きます。

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「except」と「except for」の使い分け

書き分け

書き分け(画像:Unsplash

「except」は使い方を混乱しやすい英単語の一つで、用法を場合分けして覚えておく必要があります。 ここで紹介する「except〜」と「except for〜」は両方とも「〜以外」という意味ですが、文中での意味や使われる箇所によって使い分けられます。

 

「全体」を表す形容詞が前にある場合は両方可能

全体を表す形容詞が前にある場合は両方とも使用可能です。全体を表す形容詞には「all」「no」「any」「every」「never」「completely」「each」「whole」などがあります。 ・I have not taken a rest except (for) last month. (先月以外は休みをとっていません。) この例では直前に「not a」があるので「except〜」と「except for〜」のどちらも使用可能です。

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単一のものについて述べる場合は「except for」のみ

単一のものについて述べる場合に使えるのは「except for」のみです。 ・Your work is fine except for one thing. (1つのことを除けば君の仕事はよろしい。) ・You are a great salesperson, except for the temper. (短気なことを除けば君は素晴らしい営業マンだ。) 両方とも「全体を表す語句」はなく、「Your work」や「You」という単体のものを話しているので、「except for」のみです。

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前置詞や接続詞の前では「except」のみ

前置詞や接続詞の前では「except」のみが使用できます。 ・I go to the office by bike except on rainy days. (雨の日以外は自転車で通勤します。) ・You’ll win the game except if you lose this match. (この勝負に負けなければ優勝出来ます。) 例文ではそれぞれ「except」の後に前置詞「on」や、「if〜」という接続詞があるので「except for」は使えません。

「except」の類義語

類義語

類義語(画像:Unsplash

「〜以外」という意味の英単語は「except」以外にもいくつかあります。 ここでは「but」「without」「excluding」の3つの類義語について例文とともにそれぞれの使い方と、「except」とのニュアンスの違いについて説明します。

 

but

前置詞の「but」も「〜以外」という意味ですが、「except」と違い文頭では使いません。 ・I am resident in the office every day but Saturday and Sunday. (土日以外は毎日オフィスに常駐しています。) ・All but three people are four major graduates. (3人を除いた全員が4大卒業生です。) どちらも直前に「every」「All」があるので「except (for)」で代用できます。

without

「without」を日本語で「〜以外」と訳すこともありますが、正確なニュアンスは「〜なしで」「〜せずに」です。 ・It is almost impossible to pass a difficult university without studying. (勉強せずに難関大学に合格するのは不可能に近い。) 例文では「without」の後に続く「studying(勉強すること)」なしでという意味です。ここで「except」を使うと「勉強以外で」となり意味が通らなくなってしまいます。