「examine」とは
「examine」は「調べる」「検査する」という意味の英単語です。日本では頻繁に使うものではありませんが、日常生活に密接に関わる英単語なので、覚えておくことで英語表現の幅を広げることができます。 まず、「examine」の発音や基本的な意味について説明します。
「examine」の発音は「イグザミン」
「examine（ɪgzˈæmɪn）」は「イグザミン」と発音します。音節は「ex-am-ine」と3つに分かれ、アクセントは第2音節の「am」に付きます。 発音の際のポイントは、第1音節の「ex」です。「e」があるので「エグザミン」と発音したくなりますが、発音記号でも「ɪg」と表記されているので、「イ」という発音の方が正確です。
「examine」の意味は「調べる」
「examine」の最も基本的な意味は「調べる」で、「調査する」「検査する」「審査する」「試験をする」という意味もあります。 「examine」では、調査の方法や内容などを前もって厳密に定義します。そして得られた結果を予め決めておいた判断基準に照らし合わせて、正しく評価しようとするニュアンスです。「試験」では答えが１つに絞られる問題を作成して、公平な採点基準を決めておくので「examine」が適切です。
「examine」の語源
「examine」は、意味で分けると「ex-a-mine」となります。それぞれ「ex（外に・完全に）」「 a（「行う」「動かす」を表すagereの短縮形）」「mine（接尾辞）」という意味です。 また、「examine」は元をたどるとラテン語の「exigere」という単語になります。「exigere」には「重さを計る」という意味があり、その名残りから「調べる」という意味で使われるようになりました。
「examine」の使い方と例文
使い方と例文（画像：Unsplash）
「examine」の意味は理解できましたか。「examine」は「調べる」という意味ですが、「徹底的に調査・吟味する」というニュアンスがあります。 ここからは実際の使い方について紹介します。ここまでの説明と、例文中の用法を確認しながら読んでみてください。
例文①「調査する」
まずは「調査する」という使い方です。 ・For thesis submissions, I examined how people actually use information. （論文提出のために、人々が実際はどのように情報を利用するのか調査した。） 「examine how〜」は「どのように〜するかを調査する」という表現です。例文では「how」の後ろに「people actually use information」と来ているので、「人々が実際に情報を利用する方法」を調査するとなります。
例文②「調べる」
次は基本的な「調べる」という意味です。 ・The data needs to be carefully examined. （そのデータは詳しく調べる必要がある。） 「examine」は基本的には他動詞（後ろに目的語が来る動詞）ですが、例文は受動態になっているので後ろに目的語が来ていません。能動態に直すと「We need to examine the data carefully.」となり、目的語は「the data」なので、詳しく「調べる」対象は「the data」となります。
例文③「試験」
最後は「試験」という意味での使い方です。 ・The college examined sophomores in English. （大学2年生に英語の試験を実施した。） 「examine〜」で「〜に試験を行う」という意味で、「〜」には「被験者」が入ります。例文では「examine」の直後に「sophomores（大学2年生）」が来ているので「大学二年生に試験を行う」という意味です。また「examine A in B」で「A（被験者）にB（科目）の試験をする」と覚えておきましょう。
「examine」と似ている表現
似ている表現（画像：Unsplash）
前の見出しでは「examine」の使い方を紹介しました。全て訳し方は異なりますが、「調べる」という基本の意味は共通です。 この見出しでは「examine」の類義語を2つ紹介します。それぞれの英単語と「examine」とのニュアンスの違いも紹介するので、確認してみてください。
investigate
まずは「investigate」という単語です。これは「調査する」「研究する」と訳しますが、「組織的な調査によって真実を発見するという」ニュアンスが含まれます。 ・The FBI is investigating the cause of the case. （FBIが事件の原因を調査している。） 例文はFBI（アメリカの警察）が事件の調査をしているという内容ですが、事件の調査はFBIという組織全体が協力して行うので「investigate」が使われています。「examine」は「徹底的に調査・吟味する」という意味なので、「組織的な調査」というニュアンスは含みません。
research
次は「research」という単語です。日本人にとって「調べる」の最も身近な単語ですが、この場合は「新しい真実を発見するために高度で専門的な知識をもとに調査する」というニュアンスになります。 ・We researched several bacteria and developed a new vaccine. （複数の細菌を研究して新しいワクチンを開発した。） 例文のように「research」は新しい事実の発見のために、高度な知識を要する調査の際に使われます。 「examine」では「新しい事実の発見」というニュアンスはないので、しっかりと意味を区別しておきましょう。
まとめ
まとめ（画像：Unsplash）
「examine」は「徹底的に調査・吟味する」という意味の英単語です。 類義語として紹介した 「investigate」と「research」は、「examine」と全くニュアンスが違います。この記事で説明した違いをしっかりと覚えて、正しく使い分けられるようにしましょう。
