「equivalent」とは
equivalent（画像：Unsplash）
「equivalent」は日本人が日常的に使う言葉ではありませんが、ビジネス英語では使われるシーンがよくあります。 用法にも細かい使い分けがあってやや難しいですが、まずは発音や語源を交えて「equivalent」の正しい使い方を理解していきましょう。
「equivalent」の発音は「エクイバレント」
「equivalent（ɪkwív(ə)lənt）」は「エクイバレント」と発音します。また音節は「e-quiv-a-lent」と4つに別れ、アクセントは第2音節の「quiv」に付きます。 複数形になる場合は「equivalents」と単語の最後に「s」が付き、発音は「エクイバレンツ」となります。ただし、アクセントの位置は複数形の場合も単数形の時と同様に第2音節「quiv」につきます。
「equivalent」の意味は「〜と等しく」
「equivalent」は「〜と等しく」という意味です。 「equivalent」は使える範囲が広いですが、厳密に訳せば「（価値が）同等の」「（数量が）同じの」「〜に相当する」などのように訳すことができます。2つ以上のものの「価値が等しい」ことを言う時に使われることを覚えておきましょう。 数学などで「イコール（equal）」という記号を使いますが、これと最初の発音が似ていることからも「〜と等しく」という意味がイメージできると思います。
「equivalent」の語源
「equivalent」を意味ごとに分けると「equi-val-ent」と3つに別れますが、それぞれ「equi（等しい）」「val（価値）」「ent（名詞や形容詞の接尾辞）」となります。 つまり物事の等しさをいう中でも、特に「価値」が等しい時に使える単語だということが分かります。先述した「イコール（equal）」は単純に数字が等しい時に使うので、使い分けが必要になります。
「equivalent」の正しい使い方
正しい使い方（画像：Unsplash）
ここからは「equivalent」の正しい使い方を説明していきます。 「equivalent to」「equivalent of」「equivalent for」の3つを紹介します。それぞれ意味が少しずつ異なり使い分けが難しいですが、正しいニュアンスをしっかり理解しておきましょう。
equivalent to
「equivalent to〜」は「〜と同じ価値」という意味です。「equal」のように「数字が同じ」というニュアンスが強くなります。 ・The average monthly salary in the country is equivalent to 100 dollars. （その国の平均の月収は100ドル相当だ。） 例文の場合も主語の「average monthly salary」が「100 dollars（数字）」と同じ価値だというニュアンスで使われています。つまりその国の平均月収が100ドルと同じ価値という意味になっています。
equivalent of
次は「equivalent of〜」ですが、これは「〜に相当する」という意味です。 ・The project will cost today’s equivalent of two million dollars. （その事業は今の金額で200万ドルかかった） 例文の場合は「project」にかかったコストが、現在のドルの価値に換算して「two million dollars」に相当するという意味です。この意味で使う場合は名詞として使われることが多く、本来であれは冠詞の「a」や「the」が付きますが、例文では「today’s（現在の）」がついているので冠詞は書かれていません。
equivalent for
最後は「equivalent for〜」ですが、これは「〜と同義」という意味です。 ・What is the precise English equivalent for the Japanese “mottainai”？ （日本語の「もったいない」に正確に対応する英語は何ですか。） 例文の場合は日本語の「mottainai」と同じ意味の英語を聞いている場面です。「equivalent for」の後に「Japanese “mottainai”」を置くことで「Japanese “mottainai”と同義」という意味になっています。
「equivalent」でよく使う表現
最後に「equivalent」を含んだ熟語をご紹介します。 「equivalent exchange」と「equivalent to or greater than」について説明しますが、これらの表現を使えれば他の人よりも一つ上の英語表現ができるようになりますので、ぜひ覚えておきましょう。
equivalent exchange
「equivalent exchange」は日本語に訳すと「等価交換」という意味です。 ・Business is the equivalent exchange of value and money. （ビジネスは提供価値と金銭の等価交換だ。） 例文では「value」と「money」が「equivalent exchange（等価交換）」されていると言う意味です。「等価交換」とは「価値や価格が等しいものを交換すること」を指します。
equivalent to or greater than~
「equivalent to or greater than~」は「〜と同等かそれ以上の」という意味です。 ・We promise to provide value equivalent to or greater than the terms of the contract. （契約条件と同等かそれ以上の価値を提供することを約束します。） 例文では「the terms of the contract.」と「同等かそれ以上」の価値提供を約束しています。
まとめ
まとめ（画像：Unsplash）
「equivalent」は日本人が日常的に使う言葉ではありまあ先が、「equal」からすぐに意味がイメージできます。 後ろに来る前置詞によって品詞や意味が変わり使い分けが難しくなっていますが、区別できればよりネイティブに近い英語表現が出来ますので、ぜひ正しく意味を覚えて置いて下さい。
