エンパワーメントの意味や使い方を例文とともに解説!【ビジネス用語】

 

エンパワーメントとは

(画像:Unsplash

「エンパワーメント」という英単語は、日本語で「権限委譲」または「能力開花」を指します。心理学やコーチング、NLPを学ぶ過程で、よく見聞きする言葉でもあります。 今回はビジネスシーンにおける「エンパワーメント」の意味について、お話しします。

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エンパワーメントの経営での意味は「権限を与える」

ビジネスシーンの中で「エンパワーメント」が使われるのは、主に人材教育の場です。「エンパワーメント」を直訳すると「権限委譲」になるので、経営の場で使われるものと思いこんでいる人もいることでしょう。 しかし「エンパワーメント」は、「能力開花」という意味を併せ持ちます。現場で働く社員の自主性を向上させ、最大限に個々の能力を引き出すという意味です。 そのため企業では、業務遂行並びに意思決定の権限を上司から部下に委譲するという意味で使われます。

 

エンパワーメントは英語で「enpowerment」

「エンパワーメント」は「enpowerment」と英語表記されます。「権限付与」「権限委譲」の他に、「能力を高めること」という意味があります。 ビズネスシーンにおける「enpowerment」の使い方は、以下の通りです。 ・Which is the empowerment of women through skills development. (技能開発を通して女性に権限委譲するという問題に関わるものです。) ・Empowerment is a critical concept when you think of effective ways of operating a gigantic organization. (権限委譲は、巨大な組織を効果的に運営することを考えるうえで重要な概念です。)

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経営でエンパワーメントを行うメリット

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企業の人事領域で、「エンパワーメント」が検討されます。その場合「権限委譲」ではなく、「社員に権限を与えその能力を引き出す」ことが目的です。 企業が「エンパワーメント」を検討するのは、経営上のメリットを感じているからです。そのメリットと理由について、具体的に紹介します。

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メリット①潜在能力を引き出す

企業が「エンパワーメント」を行う1つ目のメリットは、個々の社員が持つ潜在能力を引き出すきっかけになることです。 高度情報化社会である現代は、社員一人ひとりの能力レベルが企業の業績を左右することも珍しくありません。「エンパワーメント」によって、社員の潜在能力を引き出す職場環境があれば、強い組織づくりにもつながっていきます。

メリット②意思決定の迅速化

企業が「エンパワーメント」を行うメリットの2つ目は、業務における意思決定を迅速化できることです。部下が上司にお伺いをたてることなく意思決定できれば、業務の遂行スピードがアップします。 その結果、顧客満足度や同業他社との競争力がアップし、機会損失を低減させることにもつながります。

 

メリット③組織の活性化

企業が「エンパワーメント」を行うメリットの3つ目は、自ら考え行動できる社員が増え、組織が活性化されることです。 個々に与えられたストレッチゴールに向かい、それぞれが創意工夫を凝らして業務を推進することが問題解決能力を磨きます。その結果、相手の立場や状況への理解が深まり、組織が成熟する効果も生まれます。

経営でエンパワーメントを行うデメリット

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人材育成の観点からみると、企業で「エンパワーメント」を進めるメリットはあります。一方で、「エンパワーメント」にはデメリットがある点は否定できません。そこで、企業における「エンパワーメント」のデメリットを、具体的に紹介します。