【ビジネス用語】フェーズの意味と使い方を例文など用いて解説します!

フェーズとは

(画像:Unsplash

組織には必ず目標やプロジェクトがあります。そしてその目標を達成したりプロジェクトを進めるためには一定の段階を踏むのが原則です。この段階を「フェーズ」という言葉を使って表現します。 「フェーズ」には「プロセス」や「ステップ」などよく似た言葉が複数あります。まずは「フェーズ」の正しい意味を押さえておきましょう。

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フェーズの意味は「段階」

一般的に「フェーズ」は「段階」と言う意味で使われます。 「フェーズ」に似た言葉に「プロセス」と「ステップ」があります。「フェーズ」は進行する事業や工程の大きな区切りのことですが、「プロセス」は各工程の進め方を指し、「ステップ」は「フェーズ」をさらに細かく区分した工程を表します。 「フェーズ」は理工学分野の「位相」を表す用語にも使われます。

 

フェーズは英語の「phase」に由来

「フェーズ」は英語で「phase」です。「phase」の語源はギリシャ語です。元々は月の満ち欠けによる見え方を表す言葉でした。 ・My son was going through a difficult phase.(私の息子は難しい時期にさしかかってきた。) 日本語の「フェーズ」は英語がそのままカタカナになったもので、例文のように英語の「phase」は日本語とほぼ同じ意味で使われています。

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フェーズの使い方と例文

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「フェーズ」は「フェーズ1」や「第二フェーズ」のように前後に数字を付けて段階を表す使い方と、「実践フェーズ」や「試作フェーズ」のように頭に説明する言葉を付ける使い方があります。 使われるシーンとしてはプロジェクトの進み具合を表す場合が最も一般的ですが、伝染病の広がり具合を表す場面などにも使われます。

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プロジェクトにおけるフェーズ

プロジェクトや事業の大きな区切りには「フェーズ」が使われます。 ・我が社の命運を決するこのプロジェクトもいよいよ「実証フェーズ」に入った。 ・我が社で企画しましたこの商品の広告宣伝企画は「フェーズ1からフェーズ3」の三段階で構成されています。 例文を「実証段階」や「第一段階から第三段階」と表現しても構いませんが、プロジェクトの進捗関係や業務の目標管理には「フェーズ」という言葉の方が一般的です。

伝染病におけるフェーズ

「フェーズ」はインフルエンザなどの伝染病の広がり具合を表す言葉としても医療現場で使われます。 ・恐れていた新型インフルエンザは「フェーズ4」に突入してしまった。 ・「パンデミックフェーズ」に移行した伝染病は打つ手がない。 インフルエンザはその流行度合いを「フェーズ1」から「フェーズ6」の六段階で表します。「パンデミックフェーズ」は全国・全世界的に広がった伝染病の段階を表す言葉です。

 

IT業界におけるフェーズ

IT業界では「フェーズ」という言葉を日常的に使います。 ・このシステムもそろそろ「開発フェーズ」から「実装フェーズ」に上げないと納期が厳しくなるぞ。 ・「保守フェーズ」までしっかりカバーするのが我が社のモットーだ。 システム開発には通常「開発・実装・テスト・保守」という四つの「フェーズ」があります。他の業界では「フェーズ」というと気取った感じになりがちですが、IT業界では日常的な会話で使います。

フェーズフリー

「フェーズフリー」は比較的新しい言葉で平常時とか災害時とかの社会状態の区別なくものごとを考えることです。 ・我が社の商品開発は「フェーズフリー」の考え方のもとに進めます。 バリアフリーのように高齢者や障害者を対象にした対策ではなく、水にぬれても使える筆記用具のようにどのような状態や人にでも役に立つものづくりやサービスが「フェーズフリー」の考え方です。「フェーズフリー」は生活の質を高めることにつながります。