「あとを引く」はどのシーンで使う?例文付きで解説!

 

「あとを引く」の意味は「途切れることなく続くこと」

「あとを引く」の意味は大きく2つ。一つ目は「途切れることなく続くこと」、もう一つは「いつまでも欲しいと思ってしまう」ことです。 あとを引く、と言う言葉を使うシーンは多々ありますが、食事の時に使う「あとを引く味」といった言葉は基本的に2番目の意味だと言えます。 「あとを引く」という言葉を多用してしまう人もいますが、特にビジネス文章ではこの2つの意味以外で使わないよう、意識しておく必要があります。

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「あとを引く」と「尾をひく」のちがい

「あとを引く」と「尾を引く」と言う言葉は、一見似たようにも思えます。 しかし「尾を引く」が指すのは基本的に「物事が済んだ後も影響が残ること」です。 「尾を引く」は、「あとを引く」の「途切れることなく続く」という意味とほぼ同じ言葉だと考えられるでしょう。 しかし「尾を引く」は「あとを引く」の「まだ欲しくなる」といった気持ちを表すことはできません。 会話や文章で「尾を引く」を使う際はきちんと自分の言いたいことに合っているか、考えてから使用しましょう。

 

「あとを引く」の例文

「あとを引く」の例文を知れば、ビジネス文章の作成や会話でも役立ちます。 ここからは「あとを引く」の2つの意味に合わせた例文を紹介していきます。

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別れた彼女とあとを引く

「あとを引く」の例文として、 ・別れた彼女とあとを引く などが挙げられます。 「あとを引く」を「物事が済んだ後もその余波が消えない」という意味で使いたいときは、余波を残すような大きな出来事についてもしっかり説明する必要があります。 この例文では、彼女との別れ、という大きな出来事をはっきり書くことで、その影響が今も残っていることが分かります。

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あとを引く美味しさ

・あとを引く美味しさ ・あとを引く味 という言葉は、雑誌やテレビのグルメレビューでよく見かけます 。 「あとを引く美味しさ」という言葉は食べ物があまりにも美味しくてクセになり「いつまでも欲しいと思ってしまう」気持ちを端的に表すのにぴったりです。 一方「あとを引く」という言葉では、「舌に食べたものの味が残っている」という状況を表せません。 「苦みがいつまでも残る」と言ったニュアンスで「あとを引く」を使ってしまう人もいますが、基本的に「あとを引く」はもっと食べたいと思わせる味のことを指します。誤用に気をつけましょう。

「あとを引く」の類義語と対義語

「あとを引く」の対義語を覚えておけば、表現の幅も広がります。 ここからは「あとを引く」の類義語、そして一緒に押さえておきたい対義語について解説していきます。

 

「あとを引く」の類義語

「あとを引く」を「余韻が残る、途切れなく続く」という意味で使いたい場合、類義語は ・しこりが残る ・尾を引く ・引きずる などがあります。基本的に「あとを引く」をこの意味で使うのは悪い影響がある場合。特に「未練がのこってしまう」といったニュアンスを出したいときには、「引きずる」などを使うのがおすすめです。 「あとを引く」を「もっと欲しいと感じる」という意味で使いたい場合、 ・くすぶる ・満足できない などが類義語として挙げられます。「あとを引く」以外の言葉を使いたい時には積極的に類義語で代用しましょう。

「あとを引く」の対義語

「あとを引く」には2つの意味がありますが、いずれも影響が後に残ることを指す言葉です。 対義語として押さえておきたいのは、 ・完結する ・悔いが残らない ・満足する など、一つの出来事や物事が終わっていること、後悔なく満足できている状態を表す言葉です。 このほかにも終わりを示す言葉であれば、「あとを引く」の対義語として広く使えるでしょう。