すかいらーくが200店舗近くを閉店へ

1分で分かるニュースの要点

  • すかいらーくが赤字により200店舗近くを閉店
  • withコロナ環境を見据え業態変更を急ぐ
  • 感染拡大第三波によって外食産業はさらなる打撃も

すかいらーくホールディングスが今年度の業績予想が赤字となることを発表しました。この業績悪化を受けて、すかいらーくホールディングスはwithコロナ環境を見据え、専門業態店・デリバリーに力を入れることで収益の回復を図っています。しかし、感染拡大第三波の恐れが強まる中、外食産業はさらなる打撃を受ける可能性が高まっています。

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今年の業績は赤字に転落

すかいらーくホールディングスは2020年11月12日、第3四半期決算を発表し、2020年1月から9月の売上は前年同期比の75%である2135億円、営業損失は211億円となったことを明らかにしました。 客単価は前年同期比で4.8%向上したものの、客数が28%減少していることが売上の減少に響くこととなりました。 またこうしたことからすかいらーくホールディングスは2020年度の業績予想でも200億円の営業損失を見込んでおり、株主配当金も0円へと減額しています。

 

業態の変更で収益の向上を目指す

すかいらーくホールディングスはwithコロナ環境を見据えて業態の変更を計画しています。 より具体的には、消費者が外食する際には食べたいものが明確になると予想し、専門店業態への転換を進めるとともに、デリバリーニーズの強い地域においてはデリバリーに強いガスとへの転換を進めていく方針を示してます。 こうした取り組みによってすかいらーくホールディングスは2021年末には2019年比で既存店売上高を85%にまで回復させる予定です。

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新型コロナの影響に苦しむ外食産業

新型コロナウイルスの感染拡大によって人々が外食を気軽にしなくなってきているだけでなく、感染拡大が続いています。 そのため、すかいらーくホールディングスに限らず外食産業は苦しい状況に置かれています。

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固定費の回収が難しい飲食業界

飲食業界は個人経営が多く、規模の経済性も発揮しにくいため固定費負担が重い産業とされています。 一般的に固定費負担が大きいのに対して、変動費が小さい産業は損益分岐点を超えるために必要な売上高が大きくなる傾向にあります。 そのため、新型コロナウイルスの感染拡大による売上低下による影響が強い産業でもあります。

感染拡大第三波でさらなる打撃を受ける可能性も

新型コロナウイルスの新規感染者数が東京では300人を超え始め、北海道でも連日200人を超えています。 そのため、go to キャンペーンから北海道が除外されることが検討され始めています。 このように新型コロナウイルスの感染がこのまま拡大すれば、go toキャンペーンから除外される地域が生じる可能性があり、ますます外食産業は苦しい立場に立たされることになります。