【完全版】anyとsomeの違いやanyの頻出表現を解説!

 

「any」の意味は「少しも〜ない」

(画像:Unsplash

今回は英語表現で頻出する「any」について解説します。 「any」は複数の品詞があり、形容詞・代名詞・副詞それぞれの意味があります。「少しも〜ない」や「いくらでも」「どんな〜でも」「いくらかの」などですが、主には「少しも〜ない」という表現の時などに使用されます。 前半はこうした「any」の基本的な知識の解説、後半は「any」を使ったさまざまな表現を紹介します。「any」の使い方は少し複雑なため丁寧に確認しましょう。

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「any」の正しい使い方

「any」はどんな文章でも使えるのではなく、種類により使い分ける必要があります。基本的には否定文・疑問文で使いますが、肯定文としての意味も持っています。また「some」という単語とも合わせて理解する必要があります。 前半はこの「any」を使うべき文章の種類と「any」「some」との違いを理解しましょう。

 

「any」は否定文と疑問文で使う

「any」は基本的には否定文で「少しも〜ない」、疑問文で「いくらかの」という形容詞の意味で使用します。肯定文で使う場合は「どんな〜でも」「いくらでも」という意味もあります。 ・You don’t have any time to examine. (考える時間は少しもないよ。) ・Do you have any time to examine? (少しは考える時間がある?) 2つの例文は似ていますが、1つめの例文は否定文で「少しの時間もない」、2つめは疑問文で「いくらかの時間」となるため意味は異なります。

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「any」と「some」の違い

「some」は「いくらかの〜」「いくつかの〜」という意味を持ち、基本的に「some」は肯定文で、「any」は否定文と疑問文で使用します。 ・I have some paper. (数枚の紙を持っています。) ・I don’t have any paper. (私は紙を少しも持っていません。) ・Do you want some paper? (紙は必要ですか?) 1つめの「some」を使った例文をそのまま否定文にする場合、2つめのように「some」が「any」になります。また、3つめの例文のように疑問文であってもものを人に勧める時や、返答がyesであることが予想できる場合は「some」を使用します。

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「any」の頻出表現と例文

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後半は「any」を使った様々な頻出表現について例文を用いて解説します。主にビジネスシーンなどの場面で使える全部で9つの表現を紹介します。 前半で解説した「any」の肯定文・否定文・疑問文などの意味や使い方の応用編になり「any」の使い方を深く理解できます。ぜひ1つずつ意味と例文を合わせて確認してください。

if any

1つめは「if any」という表現です。これは「たとえあるとしても」「もしあるなら」という意味を持ちます。 ・If there are any mistakes in this document, please call me. (もしこの資料にミスがあったら、私に電話してください。) 「if any」という表現は例文のような「If there are(is) any」が省略された表現のため、この例文はもし「there are」がなくても成立します。上記の2つの意味どちらになるかは前後の文脈から判断します。

 

any more

2つめは「any more」という表現です。これは「今は〜ない」「もはや〜しない」という意味を持ちます。 ・We can’t compromise any more than this. (我々は、もうこれ以上は譲歩できません。) 「any more」には限定詞と副詞がありますが、例文は副詞で否定文で使用されます。限定詞の時は否定文や疑問文で「some more」の代わりに「もう少し」「いくつか」の意味で使用します。アメリカでは「anymore」と繋げた表現も存在しますが、イギリスでは使用しない表現です。

any time

3つめは「any time」という表現です。これは「いつでも」「常に」「どんな時でも」という意味を持ちます。 ・I can disclose about this new items any time. (いつでもこの新しい商品の公開発表はできます。) 「any time」は形容詞+名詞という品詞で、副詞の「anytime」とは異なります。意味は同じでどちらも例文のように使用できますが、副詞の場合は主語にはできないため注意が必要です。特にリスニングの時や自分が話す時には聞き分けにくいため、注意しましょう。