「油を売る」の語源やその意味を徹底解説します!

「油を売る」の意味と由来、語源

「油を売る」という表現は時として他人を注意する場面でよく聞く言葉です。 「油を売る」という言葉は日常だけでなくビジネスシーンでも使うことができます。 まずは言葉の意味を確認し、由来を紐解いていきましょう。

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「油を売る」の意味は「仕事をサボって遊ぶこと」

「油を売る」という言葉をビジネスシーンで使用する場合には、本来の仕事を怠けている人に注意をする場面で多く見られます。 「油を売る」行動は、遂行すべき仕事に集中していないことで業務の成果にもつながらないので、悪い勤務態度と見なされ人事的に悪評価がつく場合も考えられます。

 

「油を売る」の由来、語源は「江戸時代の油商人」

「油を売る」という言葉は、江戸時代の油商人による髪油の商売に由来があると言われています。 油商人は女性客に髪油を売る際に、客の容器に髪油を移し替える作業があるのですが、油は粘度が高いので粘度の低い水のように一気に流れません。油はゆっくりと流れるので移し替えることが終わるまでには長い時間がかかってしまいます。  髪油を移し替える時間に合わせてつなぎの会話も長くなったことで、「油を売る」という言葉が本来の仕事以外の無駄話をすることの語源になったと言われています。

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「油を売る」の正しい使い方と例文

「油を売る」という言葉の意味を押さえた上で、正しい使い方を例文を交えながら解説していきます。 使い方を覚え、的確な場面で使えるようにしましょう。

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「油を売る」は一時的に仕事をサボっている状態を表す時に使う

ビジネスシーンにおける「油を売る」は、仕事を怠ける状態を意味しています。 仕事を怠ける状態でも、仕事をしている間、常に怠けるということではなく短い時間に怠けることに「油を売る」という表現を使うことが多いようです。隣の部署の人と雑談をしたり、といったケースです。 常に怠け続けている人の場合はもはや怠け癖がついており、改善をすることが難しいと場合があります。そのような人に「油を売る」という表現は使いません。 業務の合間の短い時間に怠ける人に対して「油を売る」を使い注意することによって、怠けている行動を指摘することができます。

「油を売る」の例文

「油を売る」という言葉はビジネスで使うことが多く、上司が外出の際に怠けている部下を指導する場合や緊急の仕事の指示をする時などに 「油を売る」を使います。 ・「外出の途中で油を売ることをしないで、早く帰店して商談の結果を迅速に報告するように。」 上司が外出中に仕事を怠ける部下に注意する場合は、このように指導します。 ・「緊急の仕事があるので、隣の部署で油を売らないで指示した業務を早急に実施するように。」 上司が急ぎの仕事を部下に頼む際には、注意喚起としてこのような指示を出します。

 

「油を売る」の類語と対義語

ここまでで基本的な説明をしてきましたが、次に「油を売る」の類義語や対義語を見ていきます。 「油を売る」以外の表現も身に付けることで、コミュニケーションの幅を持たせることができます。

「油を売る」の類語は「横道にそれる」「怠ける」

この見出しでは「油を売る」の類語の中でも代表的な2つを紹介します。 「横道にそれる」は「寄り道をする」と近いニュアンスの表現です。本来の業務をしている途中に別の行動をすることを指します。別の行動をすることで時間が取られ、本来の業務が遅延するなどの弊害が出ます。 もう一つの類語は「怠ける」です。こちらの表現の方が日常的に使う言葉としてわかりやすい表現と言えます。