ユニゾHDをめぐる熾烈な争奪戦の行方はどうなる?
ユニゾHDの争奪戦の行方は
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フォートレスは7度目の延長でTOB成立なるか
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ブラックストーンは12月6日のユニゾHDの回答次第で敵対的TOBも視野に
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ユニゾHDのTOB価格は妥当か・12月の株価は4,000円代後半で推移
ユニゾHD争奪戦の発端となったHIS
8月からTOBを狙うフォートレス
フォートレスは8月からホワイトナイトとしてユニゾHDとの交渉を進めてきました。最初にユニゾHDにTOBを仕掛けたH.I.SがTOB価格で対抗出来ずに撤退したため一時は交渉が成立するかに思われました。しかし、ユニゾHD側がTOB価格を1株5,000円とした為、未だTOBが成立していません。
現在7度目の期間延長
フォートレスとユニゾHDとの協議は継続していますが、フォートレスは過去に協議を6回延長しており、11月29日に発表した12月13日までの延期で計7回目となります。 ホワイトナイトとしてやって来たフォートレスはユニゾHDに利用されたような形になり、市場関係者は「のらりくらりと価格をつり上げようとするユニゾHDの行動は理解できない」と非難しています。
TOB価格は1株4100円で12月13日まで延長
フォートレスは1株4,000円でのTOBを提案していましたが、ユニゾHDはフォートレスにTOB価格の吊り上げを求めていました。現在フォートレスは1株4,100円で協議を続けています。 協議は12月13日まで延長されることになっていますが、ブラックストーンが12月6日に何らかの結論を出すと見られており、TOBが成立するかはいぜん不透明な状況です。
ブラックストーンは敵対的TOBも視野
ユニゾHDは自社のホームページ上で、ブラックストーンとは積極的且つ真摯に協議を続けるという声明を出しています。ブラックストーン側はユニゾHDの回答次第では敵対的TOBも含め、あらゆる選択肢を検討するとし、12月6日に状況の変化を発表すると声明を出しています。
1株5000円での買い付けを提案
ブラックストーンは1株5,000円を提示していますが、敵対的買収も視野に入れているという声明を出しています。 一方でフォートレスも12月13日を協議の期限とする意向を示しています。現在は1株4,100円を提示しており、ブラックストーンがTOBの意向を撤回すればフォートレスがTOBを成立させる可能性が出てくると市場関係者は睨んでいます。
12月6日まで協議を延長
12月6日までにブラックストーンにユニゾHDとの交渉について何らかの発表を行うとしていますが、ブラックストーンとユニゾHDの協議は何度も延長していることから結論が出ないまま引き続き協議延長になる可能性もあります。 ブラックストーンは協議の開始当初は10月23日を期限としていましたが、それを同28日に延長し更に11月6日までと過去2回の延長をしてきました。
ユニゾのTOB価格は妥当か?
ユニゾHDの株価はフォートレスとブラックストーンの両社が競り合っていることで、11月初旬から5,000円代前半で推移していました。 ブラックストーンはTOBの価格も今のところ当初の提示額である1株5,000円を変えていません。 しかし市場関係者大半は1株5,000円は企業価値より大きく上回っているとの見方をしています。 市場ではこのところ4,000円代後半で推移しており12月5日の株価は4,860円でスタートしていますが、ブラックストーンが撤退した場合などは値崩れする可能性は大いにあるでしょう。