唯一無二の読み方は「ゆいいつむに」
「唯一無二」という四字熟語は、「唯一」と「無二」という2つの熟語で成り立っています。読む際には、それぞれの文字を音読みします。 「唯一無二」の読み方を「ゆいつむに」「ゆいいつむじ」などと間違える人もいるようですが、それは違います。「唯一無二」は「ゆいいつむに」と読みます。
唯一無二の意味は「ただ一つだけあって二つないこと」
「 唯一無二」には、「唯一」と「無二」という同義語が並んでいます。この四字熟語は、「この世にただ一つだけしかない」「他に並ぶものがない」という意味を持ちます。 ただ一つという「唯一」にさらに「無二」を重ね、「同じものが二つとない」ことを強調する表現になっています。 つまり「かげがえのないもの」を対象に、使う四字熟語ということです。
唯一無二の使い方・例文
「唯一無二」は人だけでなく、物に対しても使われます。そのため「唯一無二」の後に、その対象が来ることが多いです。中でも良く使われるのが「唯一無二の存在」です。 ここでは「唯一無二の存在」とそれ以外の使い方について、例文を交えて説明します。自分でも活用できるように、覚えておいてください。
例①唯一無二の存在
「唯一無二の存在」とは、「かけがえのない大切な人」を指します。 ・どんな時でも側にいて共に乗り越えてくれたメンバーは、私にとって唯一無二の存在です。 ・あなたに結婚を申し込んだのは、私にとって唯一無二の存在だと気づいたからです。 「唯一無二の存在」は、「この世に変わりとなる人はいないほど大切である」という意味が込められた表現です。そのため「小学校・中学校・高校・大学それぞれに唯一無二の親友がいます」というように、代わりがきかないとは言い切れない状況では使えません。
例②唯一無二で
「唯一無二で」という表現も、日常生活で多用されています。 ・特許をとったこのアイデアは唯一無二で、これを真似するのは至難の業です。 ・この作品は唯一無二で、二度と同じレベルのものは描けません。 「唯一無二で」は主に物に使われますが、ポジティブな意味を強調してくれます。「この料理のまずさは唯一無二である」というように、ネガティブな用い方はしません。
唯一無二の類語
「唯一無二」の類語としてあげられる四字熟語は、「無二無三」や「唯一不二」です。しかし四字熟語以外にも、「かけがえのない」「代替えがきかない」といった類語があります。 ここでは「無二無三」と「かけがえのない」を取り上げて、例文を交えて解説します。
類語①無二無三
「唯一無二」の類語で四字熟語といえば「無二無三」です。「無二無三」は仏教由来の四字熟語で、「わき目をふらずに一つの物事に一途になること」をいいます。 ・彼はゴールを目指して、無二無三に走り続けています。 ・志望校に合格するために、無二無三に受験勉強に取り組みました。 「無二無三」は「仏になるためには一つの道しかなく、二も三もない」という仏教用語からきています。そのため「ただ一つのもの」という意味で用いられます。
類語②かけがえのない
四字熟語以外で「唯一無二」の類語をあげるとしたら、「かけがえのない」が良いでしょう。「かけがえのない」は、「なくして他に代わりがない」「このうえなく大切である」という意味を持っています。 ・我が子は親にとってかけがえのない存在だからこそ、無償の愛が成立するのです。 ・部活に打ち込んだこの3年間は、私にとってかけがえのない時間でした。 「かけがえのない」は人や物など、大切だと感じる名詞と共に使います。