役不足の意味や「力不足」「手に余る」などとの違いや例文なども解説します!

 

役不足とは

役不足

役不足(画像:Unsplash

「役不足」という言葉は意味を間違えて理解している人が多く、実際に間違った使い方をしている人も多く見受けられます。 この記事では類語や対義語についても説明しますが、まずは「役不足」の正しい意味と間違った意味を確認しましょう。

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役不足の意味は「人物の実力に対して、仕事の内容のレベルが低いこと」

役不足の正しい意味は「人物の実力に対して、仕事の内容のレベルが低いこと」です。 「 役不足」を使う時には「あの人には役不足だ」のように使いますが、この場合は仕事を振られた人の実力が十分に高く、割り振られた仕事のレベルが低すぎることを言っています。 つまり「役不足」を使う場合には「人物の実力」の方が高く、「仕事のレベル」がその人の能力に比べて低くなっている必要があります。

 

役不足の誤った意味は「人物の実力に対して仕事の内容のレベルが高すぎること」

役不足の誤った意味は「人物の実力に対して仕事の内容のレベルが高すぎること」で、正しい意味と真逆の意味になってしまっています。 新入社員に対して社運をかけたプロジェクトを任せる場合や、寡黙な人に飲み会の幹事を任せる場合に「彼は役不足だ」と言った場合は、誤った使い方をしています。 役不足の正しい意味では「人物の実力>仕事のレベル」という関係が成り立つことを覚えておきましょう。

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役不足の類語・間違いやすい単語・対義語・英語

間違いやすい言葉

間違いやすい言葉(画像:Unsplash

「役不足」の正しい意味は理解できたでしょうか? この見出しではここまでの説明を踏まえて、「役不足」の類語・間違いやすい単語・対義語の説明と、「役不足」の英語表現について説明します。この見出しを通してそれぞれの正しい意味を理解して、実際に使う時に正しく使い分けられるようにしましょう。

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役不足の類語は「朝飯前」「楽勝」

「役不足」の類語は「朝飯前」「楽勝」で、どちらも「簡単に物事をこなせること」を意味しています。 「朝飯前」は厳密に言うと「朝食を食べる前のわずかな時間」という意味ですが、そこから転じて「朝食前の僅かな時間で簡単にこなせる」という意味で使われています。 また「楽勝」は元々「楽に勝てること」で、相手に簡単に勝てることを言います。ここから転じて勝負事以外でも簡単にこなせる時に「楽勝」と言います。

役不足と間違いやすい単語は「力不足」

「役不足」と間違いやすい単語に「力不足」があります。 「力不足」は「与えられた仕事をこなすだけの実力がないこと」という意味で、「役不足」が間違って使われる時の意味と同じことを指します。 つまり、「その仕事に私は力不足だ」と言えば「自分の実力が足りていないこと」を意味し、逆に「その仕事は私には役不足だ」と言えば「その仕事は私には簡単すぎる」という意味になります。

 

役不足の対義語は「手に余る」

「役不足」の対義語は「手に余る」で、この2つは真逆の意味です。また「手に余る」と「力不足」は類語と考えられます。 「役不足」を使う時によく勘違いされる「人物の実力に対して仕事の内容のレベルが高すぎること」という意味は、正しくは「手に余る」のことを言っています。 人物の実力と仕事のレベルを整理すると、「役不足」は「人物の実力>仕事のレベル」であり、「手に余る」は「人物の実力<仕事のレベル」です。

役不足の英語は「be worthy of a better role」

「役不足」を英語で表現すると「be worthy of a better role」となります。 ・He is worthy of a better role about this project. (彼にはこのプロジェクトは約不足だ。) 例文の場合は彼の能力は「this project」に対して非常に高く、「this project」を彼に任せるのは簡単すぎるので不適切だという意味です。