ワークマンの業績が好調で株価は最高値を更新。アパレル不況の中好調のワークマンの戦略とは。

 

1分でわかるワークマンの業績が好調

ワークマンとは

  • 作業服の分野からカジュアルに拡大
  • 業績好調で株価は最高値を更新
  • 技術力とマーケティング戦略が強み

スポンサーリンク

ワークマンの株価が最高値を更新

ここ数年ワークマンの株価は高値で安定していましたが、ついにその最高値を更新しました。アパレル業界全体が株価を落としている中ででワークマンの株価の高騰ぶりは際立っているのです。そこで株価を高騰させるワークマンの業績について解説します。

 

時価総額は8200億円を超えた

作業服ブランドとして人気のワークマンは「職人の店ワークマン」として、1980年に群馬県伊勢崎市に1号店がオープンしています。 オープン当初は文字どおり労働者層をターゲットとして商品展開を行っていました。しかし2009年に社長となった栗山清治氏は労働人口の減少を危惧し大幅なターゲット層の拡大を決断します。 その結果2019年には時価総額が8,200億円を超えました。ファーストフード大手のマクドナルドが約7,200億円ですからこの数字がいかに凄いかがわかります。

スポンサーリンク

数々のアパレルが不況の中好調のワークマン

アパレル業界といえば華やかで不況とは無縁のイメージです。しかし現実は極めて厳しい状況にあり、近年はブランドによって「勝ち組」「負け組」がハッキリする傾向にあります。 その原因の一つに少子高齢化による洋服を購買する年齢層の減少があげられます。オーバーストア(出店過剰)及びオーバーサプライ(供給過剰)が顕著となり企業経営を圧迫していると考えられています。 こういった状況下でワークマンはファッション性及び機能性が高く低価格を実現したSPA型専門店の分野で急成長を遂げています。

スポンサーリンク

ワークマンの業績好調

アパレル業界が不況の中にあって、ワークマンは着実に業績を伸ばしてきました。そして2019年には東証一部の三菱自動車やヤマトホールディングスらと肩を並べる企業へと成長しました。ワークマンの業績が好調な原因を見てみましょう。

2020年第2四半期決算では前年比で増収増益

2019年11月にワークマンは2020年第2四半期決算見込みを発表しました。これによると業績の好調振りが決算にも反映され、前年比で増収増益が見込まれています。 2020年3月期の売上高は733億円が見込まれており、これは前期比の10%増です。また純利益は前期比10%増の108億円が見込まれています。 特筆すべきは作業着よりもカジュアルやスポーツウェアが売り上げを伸ばしている点です。このことはワークマンのマーケティング戦略の成功を意味するものだといえます。

 

服の機能性を追求

ワークマンは現場のニーズを取り入れ、徹底的に機能性を追求してきました。その結果リーズナブルな価格でありながら、高い品質維持することに成功しました。 このことはカジュアルやスポーツウェアにも活かされており、ワークマンの強みだといえます。 また最近では流行を追いかけるより機能性や品質を重視する傾向が強くなっています。つまりワークマンの製品は時代のニーズに合った製品だといえます。

チェーン展開の好調

ワークマンは大半のチェーン店とフランチャイズ契約を結んでいます。フランチャイズといえば、コンビニが思い浮かびますがワークマンの場合、サポート体制に大きな違いがあるのです。 本来、在庫管理はフランチャイズチェーン店で行います。しかしワークマンでは、本社など主体となって行っているのです。 そのためフランチャイズチェーン店では、在庫管理に気を取られることなく販売に集中できるので好調を維持できます。また、余剰在庫に関してワークマンとトラブルが発生しなくなるのです。