手持ち無沙汰の意味や語源を紹介!手持ちぶさたを手持ちぶたさに間違えないように!

手持ち無沙汰の読みは「てもちぶさた」で「ぶたさ」ではない

(画像:Unsplash

「手持ち無沙汰」の読みは「てもちぶさた」です。「てもちぶたさ」と読んでしまわないように気を付けましょう。 「無沙汰」の「無」は音読みで「ム・ブ」、訓読みで「な(い)」です。「沙」は音読みで「サ・シャ」、訓読みで「すな・みぎわ・よな(げる)」です。「沙」は音読みで「タ・タイ」、訓読みで「よな(げる)・にご(る)・おご(る)」ですから「無沙汰」は全て音読みになります。

スポンサーリンク

手持ち無沙汰の意味や語源

(画像:Unsplash

次に「手持ち無沙汰」の意味や語源を見てみましょう。意味と語源をセットで覚えておくと両方とも頭に残ります。 「無沙汰」は「手持ち無沙汰」以外にも「ご無沙汰しています。」などの挨拶としても使われますので、しっかりと意味を理解しておきましょう。

 

手持ち無沙汰の意味は「何もすることがなくて間が持たないこと」

「手持ち無沙汰」の意味は「何もすることがなくて間が持たないこと」です。 「手持ち無沙汰」は「手持ち」と「無沙汰」に分けて考えます。「手持ち」には「金銭・手の扱い方・道具の扱い方」の意味があります。一方「無沙汰」は「沙汰」が「通知・音信・裁定」を意味しますから「便りがない」の意味になります。 したがって「手持ち無沙汰」は「手の扱いが止まっている」が転じて「何もすることがなくて間が持たないこと」、つまりは「何もしない・怠けている」というニュアンスがあります。

スポンサーリンク

手持ち無沙汰の語源

「手持ち無沙汰」の語源は江戸時代に遡(さかのぼ)ります。江戸時代にいた油売りの仕事の様子にその由来があります。 油を売るとき桶から客の容器に油を移しますが、油は水などと違って粘性が高いですから非常に時間がかかります。その様子が一見何もしないで怠けているように見えたことから、「何もしないで間が空いている様子」が広く一般に「手持ち無沙汰」というようになったとされています。 怠けて無駄話ばかりをする様子を「油を売る」と表現しますが、これも油を売るときに時間がかかるので間を持たすために世間話をした様子からいわれるようになった言葉のようです。

スポンサーリンク

手持ち無沙汰の使い方・例文

(画像:Unsplash

「手持ち無沙汰」の意味や語源を確認してきました。次に具体的な使い方を例文もまじえて確認しましょう。 「手持ち無沙汰」は自分に対して使うときは、少し自虐的な響きがあります。日常的に使いこなせるようにパターンを身につけましょう。 実際の生活でよく使用する「手持ち無沙汰」の使い方と例文を紹介します。

例文①手持ち無沙汰になった

最初は「手持ち無沙汰になった」という表現を使った例文です。何かの原因でやることがなくなった状態を表します。 ・ホストコンピュータがダウンして全部署が「手持ち無沙汰になって」しまった。 近年は会社のコンピューターシステムがダウンしてしまうと、殆どの業務が進められなくなります。例文はシステムダウンによってひたすらリカバリーを待つしかなく、全ての部署で何もやることがなくなってしまった状態です。

 

例文②手持ち無沙汰で仕方がない

次は「手持ち無沙汰で仕方がない」を使った例文です。 ・定年退職後は何もやることがなくて「手持ち無沙汰で仕方がない」。 「手持ち無沙汰」は自分以外の人に向けて言うと、「サボっている。」と非難した表現になりますので注意が必要です。一般的には自分に対して少し自嘲的に「仕方がない」といったニュアンスで使われます。例文では定年後決まった仕事がなくなり、やや気の抜けた感じを自嘲的につぶやいています。

手持ち無沙汰の類語

(画像:Unsplash

次は「手持ち無沙汰」の類語を見てみましょう。「手持ち無沙汰」はあまり難しく考えないで使える言葉ですが、幾つかの類語表現も頭に入れてておくとボキャブラリーが増えて便利です。 ここでは「暇を持て余す」と「無聊(ぶりょう)を託(かこ)つ」の二つを解説します。