適当の意味・語源・「適切」との違いなど解説します!

 

適当とは

適当とは

適当とは(画像:Unsplash

日常会話の中で「適当」という言葉は非常によく使いますが、正しい意味を理解できていますでしょうか。よく使う言葉だからこそ間違った意味で使わないように気をつける必要があります。 この記事では「適当」の類語や英語表現も紹介しますが、まずは読み方と様々な意味を確認しましょう。

スポンサーリンク

適当の読み方は「てきとう」

「適当」は「てきとう」と読みます。 それぞれの漢字の読み方は「適」は音読みでは「テキ」、訓読みでは「かなう」という意味になります。そして「当」は音読みでは「トウ」、訓読みでは「あたる」「まさに」と読みます。 つまり「適当」とは、2つの漢字の音読みを併せた読み方になっています。読み間違うことはないと思いますが、改めて確認しておいて下さい。

 

適当の語源は「適切かつ妥当」

「適当」の本来の意味は「適切かつ妥当」です。 「適」も「当」も「かなう」や「あたる」という意味がありますが、特に「かなう」は、「ちょうどいい」「ふさわしい」というニュアンスが含まれるので、「適切かつ妥当」という意味も理解できます。 この2つの漢字のから、「目的を果たすのにちょうどいい」「適切かつ妥当」という意味になっていますが、日常的に使われる「大雑把にやる」という意味は元々含まれていません。

スポンサーリンク

適当の意味①「程よい」

適当の1つ目の意味は「程よい」です。 これは「適切かつ妥当」という元の意味が、物事の「程度」について言及された時の意味になっています。目的を果たしたり仕事をこなすために「やりすぎず、足りなすぎずちょうどいい状態」で使われている時の意味です。 日常的に「適当」を使う場合、常にこの意味使われているとは限りません。相手の発言や文脈から本当にこの意味で使われているか検討する必要があります。

スポンサーリンク

適当の意味②「要望や条件などに合う」

適当の2つ目の意味は「要望や条件などに合う」です。 ここでは「適切かつ妥当」という元の意味が「目的との合致」について言及された時の意味になっています。この場合「適」の「かなう」という意味や「当」の「あたる」という意味が強く意識されています。 この意味で「適当」を使う場合は、仕事上の会話など改まった場面がほとんどです。プライベートな会話では「要望や条件などに合う」という意味で「適当」を使うことはほとんどありません。

適当の意味③「大雑把」

適当の3つ目の意味は「大雑把」です。 これは「適切かつ妥当」という元の意味が「自分の都合」に合わせて使われています。仕事では会社や相手の目的に合うように意識しますが「大雑把」という意味で使われる場合は「自分にとって丁度いい」という意味になってしまっています。 日常で耳にする「適当」という言葉の多くは、この「大雑把」という意味で使われています。

 

適当の類語とその違い

類語とその違い

類語とその違い(画像:Unsplash

「適当」という言葉の元々の意味は「適切かつ妥当」という意味で、それが「程度」「目的との合致」「自分の都合」のどの意味で使うかによって使い方が異なることを紹介しました。 この見出しではよく意味を混同したり、誤用してしまうことが多い類義語を紹介します。それぞれの意味とニュアンスも理解しましょう。

適当と適度の違い

「適当」と「適度」の違いは、「適度」は「程度」について話す時のみに使われるということです。 「適当」の場合は3つの意味に対して「適切かつ妥当」であることを言う時に使われると説明しました。つまり使用シーンによって使われている意味が異なります。 一方で「適度」は「度」という言葉がある通り、物事の「程度」について話す時のみに使われ「ちょうどいい」という意味になっています。