武田薬品工業がPvPバイオロジクスを買収
武田薬品工業がPvPバイオロジクスを買収
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PvP社はセラミック病治療薬開発に高い知見を持つ
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買収総額は3億3000万ドル(363億円)か
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武田薬品工業が開発資金を援助
アステラス製薬が米オーデンテスを約3300億円で買収。買収の目的とは?12月3日、アステラス製薬は米国バイオテクノロジー企業のAudentes社(オーデンテス)を買収すると発表しました。オーデンテス社は希少神経筋疾患を対象に、アデノ随伴ウイルスを用いた遺伝子治療を開発したテクノロジー会社で、岡村直樹副社長(経営戦略・財務担当)は「遺伝子治療でのリーディングポジションを確立したい」とし、両社の強みを活かしていきたい考えです。
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臨床第1相試験の結果を受け買収へ
武田薬品工業はウェブサイトを通じ、予てから新薬開発で提携関係にあった米PvP社の治療薬であるTAK-062(Kumax062)臨床第1相試験の結果を受け、買収へ踏み切ったことを公表しました。 セリアック病はパンやパスタなどに含まれるグルテンへの異常な免疫反応によって小腸が障害を受け、栄養障害によって腹痛や下痢などを引き起こすといわれています。
2017年にセリアック病治療薬の開発で提携
両社は2017年に治療が難しいといわれるセリアック病の治療薬の開発で提携していました。セリアック病とは、小麦に含まれるグルテンによって引き起こされる疾患で、重度になると治療が難しいといわれています。 TAK-062(Kumax062)は、この分野の治療薬としてはベストインクラス(業界最高クラス)になり得ると自信を見せています。
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3億3000万ドルのオプションを行使し買収
本件買収は事前に交渉決定された一時金及び開発・申請・承認に応じた額、約3億3000万米ドル(日本円で約363億円)が支払われたといわれています。両社の間では、業務提携時にオプション権が付与されており、武田薬品工業は一時金を支払いこの権利を行使しました。