出向とは?出向と派遣や転勤との意味の違いなどを紹介します!

出向とは

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「出向」と聞いて、負のイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。 しかし、果たして「出向」は本当に良くないことなのでしょうか。 そこで今回は、「出向」について詳しく見ていきましょう。

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出向の意味は「元々いる雇用主とは別の雇用主と雇用関係を結ぶ」

出向には「元々いる雇用主とは別の雇用主と雇用関係を結ぶ」という意味があります。言い換えると、「会社の所属先はそのままに、今の会社とは違う別の会社の業務などを請け負う」ということです。プロスポーツチームで例えると「期限付き移籍」のようなものと言えます。 ここで注意しておきたいのは、所属先は元の会社ですが、その元の会社の業務などには関わることができないということです。つまり、肩書以外は出向先の会社の社員と同じです。この点を頭に入れておきましょう。

 

出向は英語で「loan」

出向は英語では「loan」と言います。 「loan」は直訳すると「貸すこと」や「(一時的に)借りた物」という意味になります。 日本語の出向は出向される人の立場から見た言葉ですが英語を直訳すると経営者側の目線の言葉とも取ることができます。ここは英語と日本語の考え方の違いと言えるでしょう。 とはいえ、本質的な意味は同じですのでどちらも頭に入れておきましょう。

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出向と「派遣」「転職」「転籍」「配転」の違い

出向と似た単語として「派遣」「転職」「転籍」「配転」が挙げられます。ここではそれぞれの違いについて見ていきましょう。 出向と派遣の違いは、業務の命令権の所在です。出向は出向先企業にありますが、派遣は派元企業にあります。 出向と転職は、従事する企業を会社の命令で移るのか、自分の意志で移るのかという違いがあります。 転籍は出向とは違い、在籍企業自体も転籍先の企業へ移ってしまいます。 配転は同じ企業内で勤務内容などが移ることです。出向とは企業が変化しない点が異なります。 このように、それぞれの言葉の違いはかなり複雑なものになっているので、一つ一つしっかりと確認しておくことが大切です。

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出向の期間や給与

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次は、出向を受けた際、一番気になるのはその期間と給与についてだと思われます。 ここでは出向期間はどのくらいなのかという点と、給与は出向前とどのくらい差が出てくるものなのかという点についてご紹介します。

出向期間は契約に依る

出向期間は、出向元と出向先の企業間での契約によって決定します。そのため、一概にどのくらいというのは言えず、ケースバイケースということになります。 ただ、多くの場合3年以下である場合が多いです。しかし、法的に制限があるわけではないのでそれ以上になる場合もあるので注意しましょう。 いずれにしろ、その期間については出向前に宣告されます。また、業務や環境の変化によって延長したり短縮される場合もあることが文書で規定されていることが多いです。

 

出向時の給与は契約に依る

出向時の給与も出向期間同様、契約に依って異なります。しかし、基本的には出向先の給与の相場に合わせて給与額が決定します。 とはいえ、必ず出向先の企業に合わせられるわけではなく、出向前の給与の相場に合わせられる場合もあります。また、出向先の企業が給与を出す場合にも、出向先と出向元の企業の給与の相場の差額を出向元の企業が負担することもあります。 このように、出向時の給与はその当事者の企業間での契約によって大きく変わってくることに注意しましょう。

出向の目的

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ここまで出向の意味や内容について見てきましたが、おそらく最も気になるところである出向の目的について見ていきます。 ただ、出向と一言に言ってもその目的は様々です。悪い意味だけではないのでしっかり確認していきましょう。