「所作」（しょさ）の要点
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意味：「行い」「身振り」「仕事」
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例文：「イメージは自分の評価にもつながるので、日頃の所作一つにも注意しておこう。」
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類語：「素行」「手振り」「合図」「生業」
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英語：「behavior」「gesture」「job」
所作(しょさ)の意味①「行い・行動」
行い・行動（画像：Unsplash）
「所作」は「しょさ」と読みます。この日本語には大きく分けて5 つの意味がありますが、まずはこの見出しで「行い・行動」という基本的で、使われることが多い意味を紹介していきます。 例文・類義語・英語表現も一緒に紹介していきますので、まずは「行い・行動」という意味をこの見出しの中でしっかりと理解して、他の意味とも区別できるようにしておきましょう。
「行い・行動」の意味の「所作」の例文
まず、「行い・行動」という意味で使う場合の「所作」の例文を紹介します。
例文
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イメージは自分の評価にもつながるので、日頃の所作一つにも注意しておこう。
例文では、「日頃の行い」「日頃の行動」という意味で「所作」が使われているので、「所作」の部分を「行動」「行い」に置き換えても意味が通ります。難しい使い方ではないので、この例文も通して意味を覚えておきましょう。
「行い・行動」の意味の「所作」の類語は「素行」
「行い・行動」という意味で「所作」を使う場合の類語は、「素行（そこう）」です。
例文
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彼は素行が悪いせいで、いつも先生に疑われてしまう。
「素行」とは「普段の行い」「普段の行動」という意味です。例文も「普段の行いが悪いせいで疑われている」という意味になっています。「所作」には「普段の」というニュアンスは含まれず、単純に「行い」「行動」という意味なので、この点で区別が必要になります。
「行い・行動」の意味の「所作」の英語「behavior」
「行い・行動」という意味の「所作」は、英語では「behavior」です。
「behavior」は「ふるまい」「行い」「動作」という意味で、ほぼ「所作」と同義語です。「behavior」の他に「act」「conduct」も使えます。
所作(しょさ)の意味②「身振り・仕草」
身振り・仕草（画像：Unsplash）
「所作」の2つ目の意味は、「身振り・仕草」です。この意味は、日常的に「所作」という単語を使う時に最も使われる意味なので、しっかりと覚えておく必要があります。 こちらも先程の見出し同様に、例文・類義語・英語表現も一緒に紹介していきます。最も一般的に使われる意味なので、この見出しの内容をよく理解して、正しくこの言葉を使えるようにしておきましょう。
「身振り・仕草」の意味の「所作」の例文
まず、「身振り・仕草」という意味で使う場合の「所作」の例文を紹介します。
例文
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彼女の所作には落ち着きが合って、周りの人から好感を持たれる事が多い。
例文では、「身振り・仕草」という意味で「所作」が使われています。1つ目の意味として紹介した「行い・行動」との違いは、「身振り・仕草」の場合は「一瞬の身のこなし」というニュアンスがあることです。「行い・行動」の場合は「一連の動作」というニュアンスです。
「身振り・仕草」の意味の「所作」の類語は「手振り・合図」
「身振り・仕草」という意味で「所作」を使う場合の類語は、「手振り・合図」です。
例文
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彼は遠くから、大きな手振りで戻ってくるように指示をした。
「手振り」とは「手の動きで自分の意志を伝えること」で、「合図」は「予め決めた法則に則って、何かを知らせること」という意味です。「身振り・仕草」には誰かに対して自分の意志を伝えるニュアンスは含まれないので、意味の区別が必要になります。
「身振り・仕草」の意味の「所作」の英語は「gesture」
「身振り・仕草」という意味の「所作」は、英語では「gesture」です。
例文は、「little gesture」で「ちょっとした仕草」という意味です。「gesture」は「合図」という意味がやや強い単語です。
所作(しょさ)の意味③「仕事・職業」
仕事・職業（画像：Unsplash）
「所作」の3つ目の意味は、「仕事・職業」です。この意味は日常生活で使われることはほとんど無く、馴染みのない方も多い意味の一つだと思います。 この意味も例文・類義語・英語表現と一緒に紹介していきますが、現在の日本ではほぼ使われない「死語」も言える意味なので、「一応知っておく」程度の単語の意味として、サラッと読み流していただければ大丈夫です。
「仕事・職業」の意味の「所作」の例文
まず、「仕事・職業」という意味で使う場合の「所作」の例文を紹介します。
例文
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彼は長年、100ヘクタールの土地を使った農業を所作としている。
例文では「仕事・職業」という意味で「所作」が使われています。最初に紹介した「行い・行動」や、2つ目の「身振り・仕草」とは全く意味が違います。これらの意味で考えて文の意味が通らない場合は「仕事・職業」の意味で使われていないかを考えてみましょう。
「仕事・職業」の意味の「所作」の類語は「生業」
「仕事・職業」という意味で「所作」を使う場合の類語は、「生業」です。
例文
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長年ネジの製造業を生業として暮らしてきてた。
「生業」の読み方は「なりわい」で、「生計を立てるために行う仕事」という意味になります。基本的に「仕事・職業」という場合は生計を立てることが目的になっているので、「生業」は類語というよりはほぼ同義語と考えて問題ありません。ボキャブラリーの一つとして覚えておきましょう。
「仕事・職業」の意味の「所作」の英語は「job」
「仕事・職業」という意味の「所作」は、英語では「job」です。
「job」は「（ちょっとした）仕事」という意味です。「work（目的を持って行う仕事）」と表現しても問題ありません。「business」は「事業」となるので、区別しておきましょう。
所作(しょさ)の意味④「仏語で身・口・意の3つが発動すること」
仏語で身・口・意の3つが発動すること（画像：Unsplash）
ここまで紹介した意味は日常的にも使える意味でしたが、次紹介する意味は仏教用語です。仏教の世界で「所作」という場合は「身・口・意の3つが発動すること」という意味になります。 仏教の世界では、「身体的な動き（身業）」「言葉にすること（口業）」「心の中で思うこと（意業）」という3つの「業（ごう）」があるとされていますが、この3つの「業」に動きが見られることを「所作」としています。
所作(しょさ)の意味⑤「所作事」の略
「所作事」の略（画像：Unsplash）
「所作」は「所作事（しょさごと）」の略語としての意味もあります。「所作事」とは歌舞伎の世界の「舞踏劇」の別名です。 元々は歌舞伎を演じる際の身のこなし方や所作のことを意味していました。しかし、後に長唄（ながうた）や浄瑠璃（じょうるり）が発展して演劇に使う音楽が発展していくことによって、「音楽を伴った演劇（舞踏劇）」を意味するようになりました。
まとめ
まとめ（画像：Unsplash）
「所作」には5つの意味がありましたが、「行い・行動」が時々使われる程度で、「仕事・職業」「（仏教用語としての）所作」「所作事」という意味は、ほとんど使われることはありません。 日常生活の中で使われるのは「身振り・仕草」という意味なので、この意味は確実に覚えておきましょう。
