「筋金入り」の意味や使い方・「芯のある」「軸のある」「筋が通っている」の違いを紹介!

「筋金入り」の意味は「身も心も鍛え上げられていること」

筋金入り

筋金入り(画像:Unsplash

「筋金入り」の意味は、「身も心も鍛え上げられていること」です。 一本筋が通っており、ブレのない自分の考えをしっかりと持っているという意味もあります。他人からとやかく言われたとしても、全く意に介さず、自分の信じる道をまっすぐに進み続けるという強固な意思を持っているのを表現するのが「筋金入り」という言葉です。 つまり、しっかりと自分を保っているということを「筋金入り」は意味しています。

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「筋金入り」の語源

 

「筋金入り」という言葉に使われている「筋金」とは、物にそえることによってそれを強固にすることができるという金属のことを指します。 それが転じて、「筋金」が入っていることで心や意思が強くしっかりとしたものになったと言えます。「筋金」が入ると、それまでよりも思っていることや決めたことに対する意思が強くなると考えられます。 また、「筋金入り」の「筋金」は、「鉄筋」ではないので注意しましょう。

 

「筋金入り」の類語は「芯のある」「軸のある」「筋が通っている」

筋金入り

筋金入り(画像:Unsplash

「筋金入り」にはいくつか似た意味を持つ言葉があります。 ここで紹介するのは、「芯のある」「軸のある」「筋が通っている」という3つの言葉です。どれも一度は聞いたことのある言葉でしょうが、厳密には使い方や意味がそれぞれ異なります。ぜひその違いを確認してみてください。

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「筋金入り」と「芯のある」の違い

「筋金入り」と「芯のある」がどのように違うのかを紹介します。 「芯のある」という言葉は、ポジティブな意味にしか使われません。自分の考えをしっかりと持っていて、何事にもめげない性格といった意味を含んでいます。何かに取り組む時に、自分が納得いくまで工夫を凝らしやり遂げるといった人に対しては、「芯のある」という言葉を使うべきです。 一方で「筋金入り」は性格を表したり、物事に取り組む時の姿勢を表現するための言葉ではありません。その点において、2つの言葉は異なっていると言えます。

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「筋金入り」と「軸のある」の違い

「筋金入り」と「軸のある」の違いについて紹介します。 「軸のある」という言葉も、「芯のある」と同様にポジティブな意味でしか使われません。意味としては、周囲の意見に流されない、自分の考えをきちんと持っているといったものなので、「筋金入り」と非常に似ていると言えるでしょう。 しかし、「軸のある」は「筋金入り」とは異なり、自分の意思でなることができると考えられています。「軸のある人になる」といったように、「そうなることでメリットがある」とされている言葉です。「筋金入りな人になりたい」とは言いません。

「筋金入り」と「筋が通っている」

「筋金入り」と「筋が通っている」の違いを紹介します。 「筋が通っている」は、理屈が通っており、矛盾がないことを意味しています。強い意思を持ち、それを貫き通そうというとするという点では「筋金入り」と同じ意味を持っていると言っても問題ありません。 しかし、「筋が通っている」は論理的な意味合いが強い言葉です。「筋金入り」のように気持ちや精神論に沿った意味合いよりも、事実を補強するために使うことが多い言葉であるということを押さえておきましょう。

 

「筋金入り」の使い方と例文

筋金入り

筋金入り(画像:Unsplash

「筋金入り」という言葉の使い方を例文を見ながら確認していきましょう。 「筋金入り」であるだろうということを表現しようとしても、どのように使えばいいのかわからなくては意味がありません。しっかりと例文を確認して、「筋金入り」の使い方を覚えておきましょう。「筋金入り」という言葉は使い方が難しいものではないのでご安心ください。

例文①筋金入りドライバー

「筋金入りドライバー」という表現を使った例文を紹介します。 ・こんなに雨の日にもドライブに行くなんて、彼女は筋金入りドライバーだ。 この例文では、彼女が「筋金入り」のドライバーであるため、雨の日であり見通しが悪く、天候に恵まれていないにも関わらずドライブに出かけてしまったということを表しています。「筋金入り」のドライバーであるからこそ、天候は気にせずに自分の意思を貫いたと考えられます。 このように、自分のしたいことをするために考えを曲げないという時にも「筋金入り」という言葉を使う場合もあります。