率先垂範(そっせんすいはん)の意味や「率先躬行」「主体性」との違いなど紹介します!

率先垂範の読み方は「そっせんすいはん」

(画像:Unsplash

「率先垂範」の読み方は「そっせんすいはん」です。 画数が多く難しく感じられますが、「率先」と「垂範」が組み合わさった四字熟語なので、それぞれの単語を知っていれば難なく読むことができます。

スポンサーリンク

率先垂範(そっせんすいはん)の意味は「他人より先に他人の模範・手本となること」

(画像:Unsplash

「率先垂範」の意味は「他人より先に他人の模範・手本となること」です。すべきことがある時、周りの出方を伺って行動するのではなく、自ら進んで取り組む様子をいいます。 「率先」とは「人々の先に立って進んで物事をすること」で、「垂範」とは「模範や規範を示すこと」です。このことから、人に追従するのではなく自ら先頭に立って行動し、後からついてくる人たちに規範を示すような行動や生き方を「率先垂範」といいます。

 

率先垂範(そっせんすいはん)の例文や使い方

(画像:Unsplash

「率先垂範」は前向きな言葉で、仕事やスポーツなど様々な場面で使用できます。自分の目標設定として語ったり、先輩や上司の姿勢に対する誉め言葉としても使えます。 続いて、具体的にどのような言葉とセットで使うのか、「率先垂範」を自然に使える文脈にはどのようなものがあるか、解説していきます。

スポンサーリンク

例文①率先垂範を心掛ける

「率先垂範」は「心掛ける」という言葉とセットで使われることがよくあります。 ・部下を率いる身として、常に率先垂範を心掛けている。 ・あれこれ口を出すのではなく、率先垂範を心掛けることで、チームメンバーがついてきてくれるようになった。 「率先垂範」は目標設定や持論展開でも使いやすい表現です。自分に対して「率先垂範」を使うなら、「する」と断定するよりも「心掛ける」を使う方が謙虚な姿勢になります。

スポンサーリンク

例文②率先垂範する

「率先垂範」は「する」とセットで、動詞と同じように使うこともできます。 ・彼女の何事も率先垂範する姿勢に感化され、自発的に動く人が増えた。 ・どんなことも率先垂範する彼は、後輩たちに慕われている。 他人の様子を「率先垂範」で表現する場合「する」と断定しても問題ありません。「自ら進んで行動する」と置き換えられる文脈で「率先垂範する」を使います。「率先垂範する」は誉め言葉としても使いやすいです。

例文③率先垂範

「率先垂範」は「心掛ける」や「する」とセットで使う以外に、単独で名詞と同じように使うこともできます。 ・後輩指導の機会が増えたことだし、率先垂範を今年の行動目標にしようと思う。 ・組織の風土づくりとして率先垂範を奨励した結果、何事もまず自分で取り組む意欲的な社員が増えた。 「率先垂範」は仕事やスポーツなどチームで何かをする場において、目標やスローガンとして掲げやすい言葉です。

 

率先垂範(そっせんすいはん)の類語

(画像:Unsplash

「率先垂範」は自ら進んで行動し、規範を示すことをいいますが、そういった姿勢を表現する言葉は他にもあります。「率先垂範」の類語を知り、意味の違いを知ることで、場面に応じて適切な言葉選びをすることが大切です。 率先垂範の類語を2つ紹介するので、参考にしてみてください。

率先垂範と率先躬行の違い

「率先躬行(そっせんきゅうこう)」は「率先垂範」の類語で、周囲の先頭に立って何かを成す様子をいいます。 「率先躬行」は「自分の意志で実行する」ことに重点が置かれています。それに対し「率先垂範」はあとについてくる人たちのことを意識した表現で、実行力よりも模範となる姿勢が強調されています。 どちらも「背中で語る」と似たニュアンスがですが、「率先躬行」は無意識で、「率先垂範」は意識的だともいえます。