ビジネスシーンで用いる「してください」

1分でわかる「してください」の要点

  • 「してください」は敬語ではなく丁寧語
  • 身分が同等ないしは下の相手に使用する
  • 目上の人に対しては使用しない方が良い

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「してください」は丁寧語で敬語ではない

「してください」は日常生活において頻繁に用いられる言葉です。「相手に行動を促す」際に使われます。日本語の言葉選びでは敬語であるか否かが重要です。 「してください」は語感が柔らかいこともあり「敬語」と勘違いしがちですが丁寧語に分類されます。敬語と丁寧語の大きな違いは、相手に対して「敬意」を表現するか否かです。 ちなみに「してください」の敬語表現は「なさってください」となります。したがって、目上の人に対して用いる場合は「なさってください」が正しい使い方です。語感だけで判断するのではなく、対象となる相手で言葉を選びましょう。

 

「してください」の正しい使い方と例文

「してください」は丁寧語に分類されますから、対象は自分と同じもしくは目下になります。例文「確認してください」は相手に「確認する」行動を求める表現です。 「ご確認してください」はどうでしょうか。相手に「確認する」行動を求める意味では同義ですが使い方は間違いです。 「ご確認する」は謙譲語、「ください」は丁寧語なので混在すると不自然な表現となるのが理由になります。謙譲語「ご(お)〜する」はよく使われますが、丁寧語と混在できません。

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ビジネスシーンで用いる「してください」

ビジネスシーンにおいても「してください」は頻繁に用いられています。ただし敬語ではなく丁寧語であることを念頭において使い分けることが大切です。 具体的には同僚や部下に対しては「連絡してください」「確認してください」「指示してください」は正しい使い方です。 しかし上司や取引先に対しては失礼にあたります。「ご連絡をお願いいたします」「ご確認をお願いいたします」「ご指示いただけませんでしょうか」といった敬語表現が適切です。