調べるの英語表現
調べるの英語表現（画像：Unsplash）
「調べる」という表現は日本語であればこの一言で十分ですが、英語で表現する場合は非常に多くの英単語の中から、ニュアンスに応じて適切な単語を選ぶ必要があります。 この記事では「調べる」に当たる様々な英語表現を紹介します。まずこの見出しで10個の基本的な英単語を押さえておきましょう。
check
「check」の基本的な意味は「（正しいかどうかを）調べる」で、この他に「点検する」「確かめる」「（項目と）照合する」と訳されます。 ・Please check all necessary items. （必要項目をもれなく確認して下さい。） 「check」は「チェックメイト」が原義で、「チェックメイトが正しいか照合する」から派生して「調べる」と訳すようになりました。例文では「照合する」の意味で使われています。「点検する」「確かめる」も、予め用意された「項目と照合する事」が由来です。
examine
「examine」の基本となる意味は「注意深く調べる」で、この他に「調査する」「検査する」「審査する」「試験をする」と訳されます。 ・I examined the trend of past business performance. （これまでの業績推移をよく調べた。） 「examine」を分解すると「ex（外に・完全に）」「 a（「行う」「動かす」を表すagereの短縮形）」「mine（接尾辞）」となります。つまり「完全に調べ上げる」という意味が元の意味となっています。
investigate
「investigate」の基本となる意味は「組織的な調査による真実の発見」で、「調査する」「研究する」などと訳されます。 ・With the guidance of new businesses, we investigated market needs. （新事業の指導に当たり、市場ニーズを調査した。） 「investigate」の語源である「足跡をたどる」という意味から、「組織全体で足跡をたどって、真実を発見する」となりました。例文は、市場ニーズをチーム全体で調査しているということです。
consult
「consult」の基本的な意味は「相談する」で、「助言を求める」「調べる」と訳されます。 ・I consulted the dictionary because there were some difficult words. （難しい言葉があったので辞書を調べた。） 「consult」の語源は「con（共に）」「sult（すわる）」で、「一緒に座って議論する」から「相談する」となりました。「調べる」と訳す場合は、「consult a dictionary」など、辞書や地図などを参照する時です。
research
「research」の基本となる意味は「専門知識を活用して捜し求める」で、「調査する」「（学術的な）研究をする」と訳されます。 ・To start new business, we researched market needs. （新事業の始動に当たり、市場ニーズを調査した。） 「investigate」の見出しの例文とほぼ同じ内容ですが、こちらの例文では「新しいニーズを発見するために専門的な知識を元に調査した」というニュアンスになります。
inspect
「inspect」の基本となる意味は「異常や違反がないかの確認」で、「精査」「点検」「検閲」と訳されます。 ・I asked a contractor to inspect the car. （業者に頼んで車の点検をした。） 「inspect」を分解すると、それぞれ「in（中へ）」「spect（見る）」という意味になります。つまり、「予め決められた項目に沿って物事の中身をよく見て、異常や違反がないかを確認する」というニュアンスです。
look
「look」の基本となる意味は「意識を向けてよく見る」です。 ・I looked into whether she was really a manager. （彼女が本当に経営者なのかを調べた。） 「look」を「調べる」に類する形で訳す時は、「look into〜（〜調査する、研究する）」「look up〜（単語などを辞書で）調べる）」「look about〜（〜を見て回る）」「look wh節（〜かを調べる、〜を確かめる）」の形で使われます。「look」1つで「調べる」と訳すことは稀です。
ascertain
「ascertain」の基本となる意味は「徹底した調査」で、「突き止める」「確かめる」と訳されます。 ・We ascertained the cause of the performance deterioration. （業績悪化の原因を突き止めた。） 「ascertain」を分解すると、「ad（〜の方向へ、付加する）」「certain（確かである）」となります。ここから「物事の確からしさを付け加える」となり、「徹底した調査」となります。例文でも「突き止める」という意味で使われています。
see
「see」の基本となる意味は、「ぱっと見る」「自然に視界に入るものを見る」です。 ・Let me see your driver’s license. （運転免許証を確認させて下さい。） 通常、運転免許証を確認される場面では、免許証をくまなく調べられることはありません。例文でも「ぱっと見る」というニュアンスで「see」が使われています。また「調べる」と訳す時は、「see about〜（〜について考えてみる、調べる）」「see over〜（〜をざっと見てみる、調べる）」の形でも使われます。
analyze
「analyze」の基本となる意味は「要素分解して調べる」で、「分析する」「分解する」と訳されます。 ・I analyzed the sales composition ratio in detail for budget preparation. （予算作成のために売上構成比を詳細に分析した。） 「analyze」を分解すると「ana（全体に）」「lyze（緩める、解く）」となります。つまり、「物事を分解して、構成要素全体を調べる」という意味から、「分析する（調べる）」と訳されています。
調べるを用いた英語表現の例文
英語表現の例文（画像：Unsplash）
「調べる」には10個の英単語がありました。日本人が日頃慣れ親しんでいる「look」や「see」といった単語にも「調べる」という意味がありましたが、これらの場合は前置詞などを伴う場合に「調べる」と訳されます。 ここからは前述した単語が実際にどのように使われるのかを例文を交えて紹介していきます。
調べる
1つ目は「調べる」という最も基本的な英語表現です。 ・I decided to ascertain the business domain of the competitors. （競合の事業ドメインを調べることにした。） 例文では「ascertain」を使い、「各競合他社の事業ドメインに関する仮説の正しさを確認している」という意味合いを表しています。また、チーム全員で調べるのであれば「investigate」、大まかに見るのであれば「see over」を使っても構いません。
調べている
2つ目は「調べている」という英語表現です。 ・When I was analyzing advertising effects, a call came from the client. （広告効果を調べていると、ちょうどクライアントから電話が来た。） 例文では広告効果の「分析」という意味で「analyze」が使われています。また、例文は「調べていたところ」という意味なので、過去進行形の「was analyzing」という形になっています。
よく調べる
3つ目は「よく調べる」という英語表現です。 ・If you examine the opponents’ tendency carefully, the winning rate will increase. （対戦相手の傾向をよく調べると勝率が上がる。） 例文は「examine」が使われているので、「対戦相手のことを注意深く調べる」というニュアンスになっています。また「対戦相手のことをくまなく調べる」なら「analyze」、「専門的な知識に即して調べる」なら「research」も使えます。
スマホで調べる
4つ目は「スマホで調べる」という英語表現です。 ・I checked the next day’s weather with my smartphone. （明日の天気をスマホで調べた。） 「スマホで調べる」は「check〜with smartphone」が基本の形で、「check」の部分は前の見出しで紹介した調べ方のニュアンスによって換えます。例文では「check」が使われているので「明日の天気を確かめた」というニュアンスになっています。
ネットで調べる
5つ目は「ネットで調べる」という英語表現です。 ・I checked the necessary procedures to start a company online. （起業する上で必要な手続きをネットで調べた。） 「ネットで調べる」は「checked 〜 online」と言います。「online」自体に「ネットで、ウェブで」という意味があるのでこのような表現になります。この例文でも「調べる」に「check」が使われているので、「必要な手続きを確認した」というニュアンスになります。
原因を調べる
6つ目は「原因を調べる」という英語表現です。 ・We investigated the cause of the organization’s collapse. （組織が瓦解した原因を調べた。） 「原因を調べる」は「cause（原因）」という名詞を使って、「investigate the cause」となります。「investigate」の部分は「調べる」の意味で単語を変えます。例文では「investigate」が使われているので、「組織瓦解の原因を、チーム全体で調べた」という意味です。
詳しく調べる
最後は「詳しく調べる」という英語表現です。 ・I examined in detail, the real cause was another factor. （詳しく調べると、本当の原因は他の要素だった。） 「詳しく調べる」は「examined 〜 in detail」で、「in detail」が「詳細に」という意味です。また「examine」は「調べる」の意味で変えられます。例文は「examine」と「in detail」で、「注意深く調べた」ことが表現されています。
まとめ
まとめ（画像：Unsplash）
「調べる」にはここに紹介したものだけでも10個の英単語があります。それぞれの単語は明確に意味が異なるものと、ニュアンスが微妙に違うものがありました。 正しい表現ができるようになるためには、全ての意味合いを正確に理解しておく必要があるので、ここで紹介した意味をしっかりと覚えておきましょう。
