シナジーとは?シナジーの意味や使い方を例文とともに紹介します!

 

シナジーとは

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シナジーは英語の「synergy」に由来するビジネス用語で、経営戦略におけるM&Aなどの目的を指す「相乗効果」という意味で用いられるケースが代表的な使い方です。

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シナジーの意味は「相乗効果」

シナジーは「相乗効果」という意味で使われる場合、これは「一に一を加えて二」になるといった場合より、「一に一を加えて十にも百にもなる」といったニュアンスが含まれることがあります。 相乗効果の中に、波及効果をニュアンスとして含める場合、単に「シナジー」と表現する以外に「シナジー効果」とより効果を強調する表現を用います。 シナジーは自社にない経営資源、例えば人材や未参入の事業、製造から流通、そして販売までの一連のチャネルなどを手に入れることで、会社を次の発展につなげるエネルギーとなります。

 

シナジーは英語の「synergy」に由来する

シナジーは英語の「synergy」を元にして使われるようになった経緯があり、英語の「synergy」の意味には「相乗効果」以外に「共同作用」「共働」というものが含まれます。筋肉のように同質な筋肉繊維が一連で稼働する場合にも「synergy」という言葉を使うことができます。 「synergy」を「相乗効果」として用いる場合、プラスの「相乗効果」は勿論、マイナスの「相乗効果」の場合にも使うことができます。

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シナジーの使い方と例文

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シナジーの使い方を理解するために、ビジネスやその他の分野でどのような状況で使われているのかを、例文を使ってご紹介します。

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例文①ビジネス編

ビジネスでは二国又は多国間の経済協定や、会社が他社の経営資源を自社に取り込む戦略を採用する場合に次のように用いることができます。 ・自由貿易協定でシナジーが生まれ、両国は一層発展するだろう ・経営統合によりグループとしてのシナジーを期待する ・このメーカーを子会社として傘下におくことで我が商社は市場における競争上のシナジーを発揮できる

例文②医療分野編

医療分野などでは臨床研究における論文などで次のような形で用いられることがあります。 ・ヒトが本来もっている免疫とのシナジーが期待できる薬品を研究開発する ・多種の微生物のシナジーによって有害物質が無害な物質に変化した ・運動を開始する時に、特定部位の筋肉繊維のシナジーが飛躍的に大きくなることが判明した

 

M&Aで生じる様々なシナジーとその実例

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M&Aでは様々なシナジーを得る目的で実施されます。具体的には人材獲得や事業獲得、スケールメリットなどです。 目的とするシナジーごとに事例を挙げてご紹介します。

人材獲得(実例)

昭和の高度経済成長時代にヒット商品を次々に生み出してきた社内に優秀な技術人材を豊富に抱えるシャープが、液晶テレビへの経営資源の集中を契機に経営不振に陥った時に、台湾のホンハイからの出資を得て、経営破綻を免れたことがありました。 台湾のホンハイが出資する目的は、ヒット商品を次々に生み出すことができる優秀な技術人材をシャープから得て、元々ある技術力やノウハウをシナジーによってさらに高めることにあったと考えられます。