様々な分野で使用されるアルゴリズムという言葉の意味や使い方を解説！│ビズキャリonline　仕事と生活

アルゴリズムとは

アルゴリズムは今更聞けない、ビジネスシーンでは当たり前のように使われている言葉の一つです。コンピューターに関係しているのはイメージできても、あらためて聞かれると答えに窮してしまうのではないでしょうか。最初に、アルゴリズムの正しい意味とその由来を見てみましょう。

アルゴリズムの意味は「ある問題や課題を解決する手順やフロー」

アルゴリズムは「問題を解決するための手順・計算方法」と定義されています。ある与えられた前提から出発して、YES、NOで答えられる質問を繰り返して最終的に一定の答えを導き出すための手順（フロー）のことです。もともとはコンピューターのプログラムを作るときに使われる用語でした。世の中は解決すべき問題や課題だらけです。もちろんビジネスにおいても例外ではありません。アルゴリズムは問題解決のための手順なので、ビジネス上の問題解決にもアルゴリズムの考え方を応用することができます。

アルゴリズムは英語の「algorithm」

アルゴリズムは英語で「algorithm」です。アルゴリズムの由来は9世紀のアラビア人数学者の名前「アル・フワーリズミー」です。問題解決のための計算法が、当時数学者として著名だったアラビア人数学者の名前で呼ばれるようになりました。この「アル・フワーリズミー」のラテン語では「algoritmi（アルゴリトミ）」となり、さらに英語で「algorithm（アルゴリズム）」と変化しました。

アルゴリズムの使用例

アルゴリズムは実社会の様々な問題解決の手順のことなので我々は無意識にアルゴリズムを使っています。しかし、日常生活の中ではアルゴリズムという表現は使いません。一般的にアルゴリズムはビジネスシーンでの日常会話や株・証券関係、プログラミングやマーケティングなどの専門用語として使われます。

株や証券用語におけるアルゴリズム

株式価格が上下する要因を的確に先読みした株式の売買によって投資家達は生計を立てています。長い間、株式市場の動向分析は極めて専門的な領域とされ、一般人が立ち入ることはできませんでした。この状態に風穴を開けたのがコンピューターによる株式アルゴリズム取引です。コンピューターに様々な変化に応じたアクションをあらかじめプログラミングしておき、経済情勢の変化に応じて自動的または半自動的に株式の売買を行うようになりました。この株式アルゴリズム取引によって、証券取引が一般人の間にも一気に広がりました。

プログラミングにおけるアルゴリズム

コンピューターはプログラムで動きます。プログラムは様々な言語で書かれますが、基本的には「一定の条件に合致するかどうかの判定とそれに伴う命令」の繰り返しです。この判定と命令の繰り返しがプログラミングにおけるアルゴリズムです。プログラミングのアルゴリズムにも複数の考え方があり、プログラマー達は考えられる多くのアルゴリズムの中で最も早く答えにたどり着けるものを探し出します。つまり、効率のよいアルゴリズムが良いアルゴリズムだと言うことができます。

マーケティングにおけるアルゴリズム

マーケティングにおけるアルゴリズムとは優先順位を決める手順（ルール）のことです。マーケティングにおける最大の課題は顧客のニーズをいかににとらえるかですが、全てのニーズに応えることはできません。どのようなニーズを優先するかが課題となり、そのニーズの優先順位を決めるためにアルゴリズムが用いられます。 GoogleやFacebookは閲覧者に合わせて検索結果や投稿の表示順を独自のアルゴリズムで変化させています。そのアルゴリズムは閲覧者の満足度を決める決定的な要素となっています。

まとめ

とっつきにくい印象のアルゴリズムという言葉ですが、アルゴリズムは思いのほか日常生活の中に存在し、役立っていることがわかりましたか。プログラミング用語としてだけでなく、日々のビジネスシーンで様々な問題解決の手順を表す言葉として、積極的にアルゴリズムという言葉を使ってみてください。