27億円の赤字となったペッパーフードサービス
1分でわかるニュースの要点
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ペッパーフードの業績が急激に悪化
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いきなりステーキも大量閉店
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向かい風の外食産業に光はあるのか
いきなりステーキは社長・一瀬邦夫のワンマン経営に問題か?大量閉店で背水の陣。ペッパーフードサービスが運営するいきなりステーキが業績悪化に伴う大量閉店を発表しました。今回は一時期は右肩上がりに売り上げを伸ばし店舗を拡大させたいきなりステーキが背水の陣で挑まなければいけない現状と理由について迫ります。
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いきなりステーキの業績悪化が影響
いきなりステーキなどを運営するペッパーフードサービスが2019年12月の決算報告を発表しました。 グループ内は4つのセグメントで構成されていますが、いきなりステーキ事業は本年度売上高571億2,900万円で前年比8.5%、セグメント利益は19億2,400万円で前年比63.8%と大幅に数字を落としています。 これは既存店の不振によるものとしており、グループ全体の売上高675億1,300万円の約85%を占めるいきなりステーキ事業の業績悪化が大いに影響しています。
いきなりステーキの既存店舗による特別損失
先行き不透明な経済状況の中で、外食産業においては人件費の上昇・大型台風などの自然災害リスク・昨年10月の消費税増税による消費マインドの冷え込みなどマイナス要因を多く抱えています。 積極的な出店攻勢をかけてきたいきなりステーキも、新規出店を210店舗から115店舗へと変更し既存店を守る対策を取っていく方向ではありましたが売上減少は止まらず、結局のところ既存店44店舗の閉店を決定しました。 結果的には収益力の低下を伴い、特別損失として約27億円も計上することとなりました。
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業績回復にはいきなりステーキの立て直しが必須か?
ペッパーフードサービスは、いきなりステーキ事業の拡大とともに成長してきており、今や売上の大半を占めているこの事業の立て直しは必須です。 一時はテレビ番組でも特集を組まれたり取材をされていたりと注目を浴びていたいきなりステーキですが、なぜここまで人気が急降下してしまったのでしょうか?
いきなりステーキの奇策の数々。食べ放題、いきなり社長システム、2回目の張り紙の評判とは?株式会社ペッパーフードサービスの運営するチェーン店、いきなりステーキは2018年までに全国で300店を超える人気店となりました。ところが2019年になって25億円の赤字を排出するなど、突然失速しました。今回はいきなりステーキの現状を解説します。