「お手数おかけしました」の意味やビジネスでの正しい使い方を例文等を用いて解説

 

「お手数おかけしました」の正しい意味

「お手数おかけしました」は、相手に感謝と謝罪の気持ちを伝える表現です。 手数は作業、計らいなど何か他人がしてくれたことを示し、「〜してくれてありがとうございます」と感謝をする時に使います。 一方、自分がしたことで相手に負担をかけてしまったことを手数といい、「ご迷惑をかけて申し訳ありませんでした」という意味も持ちます。 「おかけしました」の「かける」は労力や時間を「費やす」ことを意味し、時間を割いてくれたことに感謝や謝罪を伝える表現です。 「この度は、お手数おかけしました。感謝申し上げます。」とビジネス上でよく使用されます。 尊敬語なので目上の人に対して使用することもできます。

スポンサーリンク

「お手数おかけしました」の英語や類語

「お手数おかけしました」を英語ではどのように表現するでしょう。 訳し方によって大きく3つのパターンがあります。 その場の状況に応じて、英語での表現方法は変わるのでどちらも覚えておくと便利でしょう。

 

「お手数おかけしました」の英語は「 I apologize for the trouble」

まず、シンプルに謝罪の気持ちを表す直訳する方法があります。 “I apologize for the troble.” の apologize(アポロジャイズ)は謝罪するという意味で堅い表現です。 trobleは困難、面倒を意味し「手数」を指しています。 「手数をかけたことを謝罪いたします。」という意味で、相手に対して迷惑をかけてしまった時、面倒な作業をしてくれた時に、感謝の気持ちを込めつつ謝罪表現として使いましょう。 “I am sorry for bothering you, but…” や “I am sorry for the troble.” と言うこともできます。 botherは邪魔をする、介入するという意味です。「困難、面倒をかけてしまってすみません。」という意味ですね。trobleはbotherを使うよりもカジュアルな表現です。 また「時間をとっていただきありがとうございます。」という意味で、”Thank you for taking your time.” や “Thank you for your time.”ということができます。 実際に何かを手伝ってくれた場合に相手に感謝を伝える場合は、”Thank you for your help.”と言えますね。

スポンサーリンク

「お手数おかけしました」の類語は「お手を煩わせる」と「ご面倒おかけします」

「お手数おかけしました」の別の言い方も紹介しましょう。 「お手を煩わせて恐縮です」というと相手に面倒をかけてしまって申し訳ない気持ちをよりあわらすことができます。手紙など文面でも多く見られる表現ですね。 より直接的な表現なら「ご面倒をおかけいたします」と言います。お手数という言葉よりインフォーマルな印象です。 上司や目上の人に使うのであれば、「お手数おかけしました。」という方がよいでしょう。さらに「申し訳ございません」「ありがとうございます」と一言付け加えると、丁寧さが増します。

スポンサーリンク

「お手数おかけしました」と「お手を煩わせる」「ご面倒おかけします」の違い

「お手数おかけしました」の似た表現として「お手を煩わせる」「ご面倒をおかけします」という表現があります。 煩わせるとは、時間や労力など相手に負担をかけることです。「お手数おかけしました」よりも直接的な意味が強くなりますね。 「ご面倒をおかけします」も「お手数おかけしました」よりも相手に迷惑をかけてしまった、負担になってしまったことを謝罪する直接的な表現になります。

「お手数おかけしました」は使い方の正しい敬語

「お手数おかけしました」は敬語表現です。手数に「お」をつける「お手数」は相手の行うことに対して感謝と敬意を表す言葉です。 「おかけする」は「かける」の尊敬語です。なので「お手数をかけます」はよりカジュアルですね。 「お手数おかけいたします」と、「いたします」というと丁寧語になり、上司などの目上の人にも使うことができます。

 

「お手数おかけしました」は二重敬語ではない

「お手数おかけしました」は尊敬語にあたります。正しい敬語であり、二重敬語ではありません。 より丁寧にいう場合は、「お手数おかけいたしました」というように「いたす」の謙譲語をつけるといいでしょう。

「お手数おかけしました」の正しい使い方と例文3つ

「お手数おかけしました」はあらゆる状況でコミュニケーションを円滑にするために役立つ表現です。 とくにビジネスにおいての交渉やメールのやりとりには重要です。場面ごとに正しく使って、スマートにビジネスを進めましょう。 実際にビジネスの現場ではどのように使えるのでしょうか。状況に応じてスムーズに使えるようにマスターしましょう。