ノーリツ鋼機が旧PioneerのDJ機器会社を買収
1分でわかるニュースの要点
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ノーリツ鋼機の買収戦略
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Pioneer DJ とは
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時代に合わせた進化を遂げる
Pioneerから独立したアルファシータ
ノーリツ鋼機が仕掛けた買収相手はPioneer DJのブランド名で世界的に支持されているアルファシータです。 2015年にPioneerから分離独立したPioneer DJは、2020年1月にアルファシータと社名変更をしました。 DJ/CLUB機器事業を中核として、業務用音響機器・音楽制作機器事業を展開しています。 1994年に世界初のフラットトップ型DJプレーヤーを発売し、近年も著名人と協業した製品開発を行っており音質の良さなどに定評のあるプロフェッショナルにも多大な支持を得ているメーカーです。
買収価格は350億円
ノーリツ鋼機の取得価格は350億円でさらにアルファシータの有利子負債300億円も返済します。 資金調達は特定目的会社(SPC)を設立してユーロ建てのノンリコースローンなどによって為替リスクに備えながらも全株式を取得し、子会社化を行います。 アルファシータの企業価値は650億円と見ており、こうまでしても取得する意味があると考えています。
買収の目的は収益強化
ノーリツ鋼機はコアとなるものづくり事業を強化し収益を上げていく方針です。 創業から現在まで根底にあるものづくりに対するこだわりが、今回の買収によってどう活かされていくでしょうか?
ノーリツ鋼機の中心にあるものづくり事業
ノーリツ鋼機は1951年に写真処理機器を製造する会社として創業しました。 高い技術と品質へのこだわりで業界を牽引してきましたが、デジタル化の波の中で市場が縮小してきたことを背景に創業事業から撤退、M&Aにより多角化展開をしてきました。 現在は「進出した分野で必ず一番になる」「常に一流の製品を作り続ける」という創業時の理念に立ち戻り、ものづくり事業を中核に据えた事業再編を進めています。
グローバル面での強化も狙う
今回買収したアルファシータはPioneer DJのブランド名で知られるグローバルトップシェアを誇る業界最大手です。 世界中の音楽シーンで愛されエンターテイメント界では欠かせない製品であり、DJ機器の世界シェア6〜7割を持つとみられます。 独自性があり世界にファンを持つアルファシータを取り込むことでグローバル面での存在感を高める目論見です。
時代に合わせて進化するノーリツ鋼機
ノーリツ鋼機は写真処理機器の製造で創業、カラーフィルムの普及とともに発展したもののデジタル化により市場は縮小し結果撤退しました。 その後第2の創業をうたって新規事業開拓や事業再編を実行しM&Aを主軸にアグリ・フード、ヘルスケア、シニア・ライフなどへの事業展開を見せています。 この度の買収はものづくりという原点に帰りながらも、未来への新しい一歩の成長戦略として期待されます。