「虫の居所が悪い」の意味や由来を解説!例文まで紹介!【慣用句・ことわざ】

 

「虫の居所が悪い」の要点

  • 意味は「些細なことに機嫌を損ねやすい状態」
  • 由来は「中国の道教」
  • 例文は「今、虫の居所が悪いんだ。余計なことで話しかけないでくれ。」
  • 類語は「ご機嫌ななめ」「へそを曲げる」
  • 英語は「be in an evil mood」
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虫の居所が悪いの読み方は「むしのいどころがわるい」

(画像:Unsplash

「虫の居所が悪い」は「むしのいどころがわるい」と読みます。 漢字で表記すると「居所」が少し読みにくいかもしれません。しかし、「虫の居所が悪い」自体が慣用句として広く使われているので、読みに迷うことはあまりないでしょう。もし読み方がわからなくなったら、「虫」に関する慣用句を思い出してみてください。

 

虫の居所が悪いの意味や由来・語源

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続いては、「虫の居所が悪い」の意味を改めて確認しましょう。 「虫の居所が悪い」の虫とは、一体何のことを指すのでしょうか。「虫の居所が悪い」の由来・語源について紹介するとともに、この「虫」の正体についてもお伝えします。これを機に正確な意味やニュアンスを理解しておきましょう。

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虫の居所が悪いの意味は「些細なことに機嫌を損ねやすい状態」

「虫の居所が悪い」は「些細なことに機嫌を損ねやすい状態」を指します。 一度イライラしてしまうと、普段は何とも感じないことにも気を悪くしてしまいがちです。そんな、「いつ怒り出すかわからない」「非常に機嫌が悪く、今にも周りに八つ当たりし始めそうな」様子を表現しています。 多くの場合で「周りに緊迫感を与えている」というニュアンスが含まれ、機嫌の悪い人を客観的に形容する言葉として使われます。

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虫の居所が悪いの由来・語源

「虫の居所が悪い」は中国の道教に由来します。 道教では、人間の体内には3匹の虫が頭・腹・足に存在すると考えられていました。人間の悪い感情はこの虫が引き起こし、またその悪事を定期的に神様に報告しにいく役割を担っていたとされています。 この虫の体内での居所が悪いがために悪い感情が刺激され、小さなことでも腹を立てやすくなっている、というのが本来の意味です。「腹の虫がおさまらない」「虫がいい」などの慣用句の「虫」も同じく道教に由来しています。

虫の居所が悪いの使い方や例文

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続いて「虫の居所が悪い」は一体どのように使うのかを例文とともに見ていきましょう。 「虫の居所が悪い」は自分の状態を表す場合にも、他人を形容する場合にも使うことができます。それぞれの使い方について説明するので、実際の会話でもぜひ使ってみてください。

 

例文①

自分の「機嫌が悪い」という状態に対して「虫の居所が悪い」ということができます。

例文

  • 今、虫の居所が悪いんだ。余計なことで話しかけないでくれ。
  • 昨日はひどい言い方をしてごめん。虫の居所が悪かっただけなんだ。

「虫の居所が悪い」は続いての見出しで紹介するように他人に対して使われることが多く、自分で自分のことを「虫の居所が悪い」と表現するのはおすすめできません。1つ目の例文のように、相手の気分を害する感じの悪い言い方になってしまうからです。

例文②

他人を形容する言葉として「虫の居所が悪い」を使うのが最も一般的です。

例文

  • 課長は今虫の居所が悪いから、確認してもらうなら後にした方がいいよ。
  • 彼の虫の居所が悪いのは、きっと今月ノルマ未達成が決定的だからだね。

誰でもイライラしてしまうことはありますが、その雰囲気を周りに察知させてしまうような人は忌避されがちです。「あの人は機嫌が悪いからそっとしておこう」と、第三者のみの間で話す際によく用いられる慣用句です。