メルペイがOrigamiPayを完全子会社化。買収の目的や今後の見通しは?

メルペイがOrigamiPayを完全子会社化。買収の目的や今後の見通しは?

メルペイがOrigamiPayを買収

スマホ決済サービスのメルペイがOrigamiPayを買収

  • 2月25日に株式譲渡するも買収価格は非公表
  • 買収の目的はPayPayとLINEPayへの対抗か
  • 地方の中小企業へのサービス拡大を狙う

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2月25日に株式譲渡

メルペイは株式会社メルカリの100%完全子会社で、同社は2月25日にメルペイを通じてOrigamiの株式を100%取得し孫会社にすると発表しました。 メルカリの代表取締役CEO山田進太郎(しんたろう)氏は「メルカリの月間1450万人の利用者の売上高年間約5000億円を背景に、電子決済サービスを普及させてきた。今後はOrigamiとの協業によって、中小企業向けのサービスを拡大していきたい」としています。 Origamiは2016年からスマホ決済サービスを始め、2018年9月には信用中央金庫と資本業務提携をおこなっています。

 

買収額は非公表

メルペイの親会社であるメルカリは、「Origamiの取得額は当事者間の秘密保持義務に基づき非公表」とし、その額は適切なデューデリジェンスを実施した上の妥当な金額であるとしています。 非公表の背景には、Origamiの買収に乗り出したのはメルカリのみであったため、その取得額が調達した金額より大幅に低く、株主の反感を買う恐れがあるからでは、と業界関係者は指摘しています。 電子決済サービスは競争が激化しており、Origamiも業績不振による資金ショートに苦しんでいました。

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買収の目的はPayPayとLINEPayへの対抗か

Origami Payの加盟店は国内で約19万カ所に留まっており、PayPayの185カ所に圧倒的な差を付けられており、同社のLINE Payとの統合でその差は広がりつつあります。 他方、メルペイは利用者数500万人、加盟店は170カ所と順調な成長を見せています。しかし、親会社であるメリカリの業績が振るわないことで、その成長・拡大ミッションの停滞が続いています。