「目くじらを立てる」の要点
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意味は「些細なことを取り立てて咎めること」
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由来は「怒った時の目の形が穴を開ける道具の『くじら』に似ている」
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例文は「目くじらを立てている」
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類語は「怒りを露にする」「苦言を呈する」
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英語は「find fault with」
目くじらを立てるの意味や由来・語源
目くじらを立てるの意味や由来・語源（画像：Unsplash）
「目くじらを立てる」は日常生活で耳にすることのある表現なので、正しい意味や使い方を知っておく必要があります。しかし時々間違った使い方をする人もいるので注意が必要です。 この記事では「目くじらを立てる」の類語や英語表現について紹介します。まずこの見出しで正しい意味や言葉の由来を確認しましょう。
目くじらを立てるの意味は「些細なことを取り立てて咎めること」
「目くじらを立てる」の意味は「些細なことを取り立てて咎めること」です。親・上司・先輩などが子供・部下・後輩などの小さな失敗を取り上げて必要以上に咎める時に使います。 つまり、目上の人が目下の人のミスに対して使う言葉です。辞書的な意味から考えると目下の人が目上の人に対して使っても問題ありませんが、一般的ではありません。また「目角（めかど）を立てる」も同義語です。
目くじらを立てるの由来・語源
「目くじらを立てる」の意味は、「目くじら」の意味が分かると意味が理解しやすくなります。「目くじら」とは怒った時の目尻や目の形のことを言います。 「くじら」とは動物の鯨のことではなく、穴を開ける時に使われるアイスピックのような道具で、先が鋭く尖った道具のことです。怒った時の目の形がこの道具のような形になることから「目くじらを立てる」と言われるようになりました。
目くじらを立てるの使い方や例文
使い方や例文（画像：Unsplash）
次は「目くじらを立てる」の使い方を2つ紹介します。 それぞれの使い方について例文とともに紹介していきます。例文中で「些細なことを取り立てて咎めること」という意味が正しく使われているか、確認しながら読み進めてみてください。
例文①目くじらを立てている
1つ目の例文では、「目くじらを立てている」という表現を紹介します。
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母親が、要領の悪い子供の掃除の仕方に目くじらを立てている。
「目くじらを立てている」は「些細なことを取り立てて咎めている」という意味で、現在進行系で相手のことを咎めている時に使われる表現です。例文では母親が子供の掃除の仕方を見て、もっといいやり方があると苛立ってしまい、子供を咎めている様子がうかがえます。
例文②目くじらを立ててしまった
2つ目の例文では、「目くじらを立ててしまった」という使い方を紹介します。
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彼があまりにも干渉しない態度を続けていたため、彼女は目くじらを立ててしまった。
「目くじらを立ててしまった」は「些細なことを取り立てて咎めてしまった」という意味で、英語で言う完了形の意味で使われます。例文では、彼女が彼氏から相手にされないような状況に怒って、彼氏のことを咎めている様子がうかがえます。
目くじらを立てるの類語・似た意味のことわざ
類語・似た意味のことわざ（画像：Unsplash）
次は「目くじらを立てる」という表現の類語や、意味が似ていることわざを2つ紹介します。 ここでは「怒りを露（あらわ）にする」と「苦言を呈する」という表現を紹介します。それぞれ「目くじらを立てる」とどんな意味が類似しているのかを確認しながら、読み進めてみてください。
類語①怒りを露にする
1つ目の例文では「怒りを露にする」を紹介します。
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彼女は会議中の気の抜けた彼の態度に怒りを露にした。
「怒りを露にする」は「怒りの感情を隠さずに表現する」という意味で、「目くじらを立てる」とは「怒りの感情を表現する」という点で類似しています。「目くじらを立てる」も相手のことを咎めるにあたって、その感情を隠さずに「目くじら」を立てているので、この2つの言葉は類語と言えます。
類語②苦言を呈する
2つ目の例文では「苦言を呈する」を紹介します。
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先輩は今回の彼の取引先との関わり方について、苦言を呈していた。
「苦言を呈する」とは、「相手のことを思って、言われて気持ちよくないことも伝えていさめる」という意味です。つまり「目くじらを立てる」とは「相手に注意する」「相手の欠点を指摘する」というニュアンスが類似しています。ただし、「苦言を呈する」の場合は表情が変わる意味は無いので区別が必要です。
目くじらを立てるの英語表現は「find fault with」
目くじらを立てるの英語表現（画像：Unsplash）
「目くじらを立てる」は英語で「find fault with」となります。
「find fault with」は「あげつらう」「咎める」という意味のイディオムです。「あげつらう」は「非を取り上げる」という意味なので、「些細なことを取り上げて咎める」の英語表現と言えます。
まとめ
まとめ（画像：Unsplash）
「目くじらを立てる」は「些細なことを取り立てて咎めること」という意味です。 この記事で紹介した「怒りを露（あらわ）にする」と「苦言を呈する」という類語については、特に意味が類似している点と異なる点を理解して、正しく使い分けられるようにしておきましょう。
