「マインドセット」の養い方や成功する人と失敗する人の違いを解説!

 

マインドセットとは

(画像:Unsplash

「マインドセット」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。直感的に何となく分かった気になる言葉ですが正しく説明するのは難しい言葉でもあります。人によっても意味するところが異なるかもしれません。 社内で議論するにあたっても、まずは「マインドセット」の定義を押さえておくことが重要です。

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マインドセットの意味は「ある人や集団の中で確立している思考様式、価値観」

「マインドセットは」個人に対しても組織に対しても使います。いずれにしても「マインドセット」は「人や組織の中で確立している思考様式や価値観」を指します。 言い換えれば「ものの見方・考え方」ともいえ、信念や心構え、価値観、判断基準、思い込みなども「マインドセット」に含まれます。 特に近年では組織の「マインドセット」が議論されることが多くなっており、「マインドセット」は組織の意思決定や行動を左右する要素といえます。

 

マインドセットは教育で培える

「マインドセット」はいわゆる先天的な要素と後天的な要素で構成されます。先天的な要素は元々備わっているもので、後天的な要素は経験や教育、環境などです。 先天的な要素はコントロールが困難ですが後天的な要素のうち教育はコントロールできます。教育は個人や組織の「マインドセット」を育てるのです。 子育てと共通する部分がありますが、結果だけでなくプロセスをほめるような教育のアプローチがしなやかなマインドセットを培うことになります。

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マインドセットのビジネスでの使い方

「マインドセット」は組織にとっての企業文化・戦略・ビジョンを指し全ての企業行動の指針になります。いかなる市場を追求しいかなる市場を無視するのか、どのような商品・サービスを世に出すのかを決定します。 組織においてリーダーが持つ「マインドセット」は特に重要です。それが組織全体の「マインドセット」を形成していくからです。

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リーダーシップ

リーダーにとって重要な「マインドセット」は「変化への対応力」と「指導力」と「真摯(しんし)さ」です。 「指導力」や「真摯さ」は後天的に身につけるのは時間がかかりますが、「変化への対応力」は即時に実行できます。 新たな事業に率先して取り組んだり模範を示すために率先して難しい仕事にチャレンジする姿勢を示せばよいのです。その姿勢が組織の中で伝搬して組織全体が変化していくのです。

育成

企業という組織が成果を上げられるかどうかは社員の行動、ひいては行動のもとになる「マインドセット」にかかっています。 リーダーが部下を正しい方向に導くにはリーダーが備える必要がある「マインドセット」のうち指導力が重要です。 「これはダメ、あれはやってはいけない」という否定的な姿勢は避けるべきです。必要なのは認める姿勢であり共感による指導です。

 

組織と個人のマインドセットの形成要因

「マインドセット」の概要がつかめたところで次に「マインドセット」は何によって形作られるのか見てみましょう。 「マインドセット」は組織の場合と人の場合があります。具体的な形成要素はそれぞれ違いますが、よく見れば根本的な部分では共通するところがあります。

組織のマインドセットの形成要因

組織の「マインドセット」はいかなる要素で決まってくるのでしょうか。もちろん何か一つで決まるものではなく複数の要素が重なって組織の「マインドセット」は形作られます。 組織の「マインドセット」は基本的に「事業や商品の特性」、「企業理念・ビジョン」、「企業を取り巻く出来事」の三つが大きな要素となります。

事業や商品の特性

企業という組織がどのような事業展開をするのか、どのような商品・サービスを世に出していくのかによって企業の「マインドセット」は影響を受けます。 ファッション業界などでは常に流行を先取りしなくてはいけません。そのための「マインドセット」としては変化に敏感で、新しいチャレンジへの寛容性が求められます。 一方、社会インフラ関係の業界などでは安全・安心がポイントになります。そのための「マインドセット」としては慎重さと確実性が重要になってきます。

企業理念・ビジョン

企業がどのような理念のもとに設立されたのか、どのような中長期の戦略・ビジョンを持っているのかは「マインドセット」の重要な構成要素になります。 ベンチャー企業のような小さな組織では特に経営者の考え方が大きく影響します。 リーダーとなる経営者が明確な戦略・ビジョンを示し、社員がそれを理解し具体的な行動に移していくことによって組織の「マインドセット」が徐々に形成していきます。「マインドセット」は固定的なものではなく流動的なものであるということを理解しましょう。

企業を取り巻く出来事

企業には日々様々な出来事が起こります。良いこともありますし悪いこともあります。これら企業を取り巻く出来事が企業の「マインドセット」に影響を及ぼします。 いわば企業の歴史が企業の「マインドセット」をつくるといっても過言ではありません。 何かの要因で企業に大きな成功をもたらした場合、以降企業の「マインドセット」が急激に前のめりに変化することがあったり、逆に一つの失敗が企業の「マインドセット」を消極的なものにしてしまうことがあります。