恐悦至極の読み方は「きょうえつしごく」

恐悦至極の読み方は「きょうえつしごく」

「恐悦至極」はすべて音読みするので、「きょうえつしごく」と読みます。 4字で構成される「恐悦至極」ですが「恐」は音読みで「きょう」、訓読みで「おそ(れる・ろしい)」です。「悦」は音読みで「えつ」、訓読みで「よろこ(ぶ)」となります。「至」は音読みで「し」、訓読みで「いた(る)」です。「極」は音読みで「きょく」「ごく」、訓読みで「きわ(める・まる・み)」となります。

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恐悦至極の意味は「かしこまって喜びを表すこと」

「恐悦至極」は、「このうえない喜びである」あるいは「身体が縮み上がるほど恐れ多い」という意味です。 「恐悦至極」は「恐悦」と「至極」という熟語2つに分けられます。「恐悦」には「かしこまり喜ぶ」「とても喜ぶ」という意味があります。「至極」は「極めてもっとも」「最上の境地」ことを指します。つまり「恐悦至極」は喜びや感謝の気持ちが、通常より大きい場合に使う表現です。

恐悦至極の使い方・例文

「恐悦至極」は、目上の人に対して感謝を伝える時に使われる表現です。使用頻度が最も高く見聞きすることが多いのは、「存じます」という謙譲語を組み合わせた「恐悦至極に存じます」でしょう。 ここでは「恐悦至極に存じます」とそれ以外の使い方について、例文も交えて紹介します。ビジネスシーンでも使うことができるように覚えておいてください。

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例①恐悦至極に存じます

「恐悦至極に存じます」は、「とてもうれしく思います」を表した謙譲語です。 ・会長より直々にお声がけいただき恐悦至極に存じます。 ・大臣自ら御光臨賜り恐悦至極に存じます。 「御光臨賜り」とは、「来場してもらったことに敬意を感じている」という意味です。そして「恐悦至極に存じます」は、自分より目上の人に対して使います。「ありがたき幸せ」という言葉で置き換えることも可能です。ビジネスシーンではクライアントにお礼を言う際に活用できます。

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例②恐悦至極の思い

「恐悦至極の思い」という表現が使われることもあります。この場合は、「この上なく喜ぶ気持ち」を表しています。 ・私共に対しても身に余るご配慮をいただき、恐悦至極の思いでいっぱいです。 ・このような賞をいただくなんて身に余る光栄であり、恐悦至極の思いです。 「恐悦至極の思い」は単に感謝を伝える丁寧語ではないので、使う対象を選ぶことが大事です。

恐悦至極の類語

「恐悦至極」の類語としてあげられる四字熟語は複数あります。「祝着至極」「恐縮至極」「恐々謹言」「至極恐縮」などです。 ここでは「祝着至極」「恐縮至極」を取り上げ、その意味と使い方を「恐悦至極」と比較しながら説明します。四字熟語によってニュアンスが異なるので、覚えておくと便利です。

類語①祝着至極

「恐悦至極」は、「目上の人に対して最上の喜び」をかしこまって伝える表現です。一方の「祝着至極(しゅうちゃくしごく)」は、「他者の幸せや健康を喜んで祝う」ことを意味します。 ・このたびは奥さまが無事にご出産されたとのこと、祝着至極に存じます。 ・古希を迎えてもなおご活躍とのこと、祝着至極に存じます。 「祝着至極」は、相手の慶事を祝う際に使う言葉として覚えておいてください。

類語②恐縮至極

「恐悦至極」に読み方まで似ている四字熟語である類語に、「恐縮至極(きょうしゅくしごく)」があります。。「恐縮至極」には、「このうえなく恐れ入る」「身が縮むほどの思い」という意味があります。 ・温かいお言葉をいただき、恐縮至極に存じます。 ・このたびは身に余るご配慮をいただき、恐縮至極でございます。 また、「恐縮至極」は「このうえなく申し訳ない気持ち」という意味もあります。ビジネスシーンでは謝罪やお詫び、依頼の際に使うこともあります。

まとめ

文章内で見かけることはあっても、会話で使うことは少ない「恐悦至極」について理解できましたか。 「恐悦至極」は目上の人に対する謙譲語なので、使う相手やシーンを見極める必要があります。類語は異なるニュアンスを持ちますので、適切に使えるように例文もきちんと覚えておくことをおすすめします。