薫陶(くんとう)の正しい意味は?「薫陶を授ける」の使い方についても解説!

 

薫陶(くんとう)の意味は「徳で他人を感化すること」

(画像:Unsplash

薫陶(くんとう)の意味は「徳で他人を感化すること」です。 「薫陶」は「くんとう」と読みます。「薫」は訓読みで「かお(る)」と読み「香をたきしめる」意味を持ちます。一方、「陶」は「やきもの・せともの」の意味ですから、「薫陶」で「香をたきしめ、焼き物を作るように他人を感化する」意味になります。 重要なポイントは「薫陶」が単なる知識を授けることだけでなく、人格面も含めた道徳的な影響を与えることを含んでいることです。

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薫陶の類語は「教育・指導」

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「薫陶」の意味を学んだところで、次は「薫陶」の類語を見てみましょう。 「薫陶」には多くに類語があります。「教育・指導」が代表的ですが、他にも「しつけ・啓発・教化・感化」などがあります。今回は「教育」と「指導」について「薫陶」との微妙な違いや使い分けを以下で見ていきます。

 

「薫陶」と「教育」の違い

「教育」はその字のとおり「教え育てること」を意味します。「薫陶」と似た部分もありますがそのニュアンスは微妙に違います。 「教育」は「知識や技術を身につけさせる」という意味合いが強く、「薫陶」が持つ「高い人格の人によって感化させる」というニュアンスはあまりありません。 「薫陶」には感化させる主体として人格の優れた人がいて、その人の影響を受けて人間性を高めるという「教育」にはあまりない意味を持っています。

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「薫陶」と「指導」の違い

「指導」は「ある方向に向かって導くこと」の意味があります。「薫陶」とは「仰ぎ見る人」が強調されているかどうか、主体性が何処にあるかが違います。 「薫陶」の場合は必ず「仰ぎ見る人・感化を受ける人」がいて、その影響力の大きさに特徴がありますが、「指導」にはそれほど「指導者」にスポットはあたっていません。 「指導」の重要なポイントは自主性です。いわゆる「気づき」ということですが、自分自ら本質に気づき、方法論を見いだしていくように導くことが「指導」です。