堅忍不抜(けんにんふばつ)の意味・由来や例文を紹介!堅忍果決や不屈不抜との違いも解説!

 

堅忍不抜の読み方は「けんにんふばつ」

(画像:Unsplash

「堅忍不抜」の読み方は「けんにんふばつ」です。使われている4字はすべて、音読みされています。 四字熟語の中でも難しい部類に入るため、「抜」を「技」と間違える人も少なくないようです。

スポンサーリンク

堅忍不抜(けんにんふばつ)の意味は「意思がしっかりしていて動じないこと」

(画像:Unsplash

「堅忍不抜」は「どんな状況下にあっても意思がしっかりとしていて、心が動じない」「我慢強く耐え忍び心が揺らがない」という意味です。その意味から「堅忍不抜」を座右の銘にする人も多いそうです。 「堅忍不抜」は「堅忍」と「不抜」という2つの熟語で成り立っており、中でも「堅忍」は「堅い意志を持ちじっと耐え忍ぶ」ことを指します。一方の「不抜」は「動かしようがない」という意味を持ちます。

 

堅忍不抜(けんにんふばつ)の由来

(画像:Unsplash

「堅忍不抜」は蘇軾(そしょく)という中国の書家が書いた「晁錯論」にあります。 ・古之立大事者,不惟有超世之才,亦必有坚忍不拔之志。 (昔の偉人は才能があったのはもちろん、何事も我慢強く耐え忍び動じない心を持っていました。) この一節からにある「堅忍不抜」が、四字熟語として残りました。由来も含めて、意味を覚えておいてください。

スポンサーリンク

堅忍不抜(けんにんふばつ)の使い方や例文

(画像:Unsplash

「堅忍不抜」は日常会話で使うというより、座右の銘やスローガンとして用いられることが多いです。そのため「堅忍不抜」という言葉を単独で使うだけでなく、助詞と共に活用することもあります。 ここでは「堅忍不抜」の使い方を例文を交えて説明します。

スポンサーリンク

四字熟語として使われる「堅忍不抜」

「堅忍不抜」は四字熟語をそのまま使うことがあります。 ・私のスローガンは堅忍不抜ですから、目標達成まで諦めずに努力を続けます。 ・堅忍不抜を座右の銘とする監督が育てたチームだから、きっと粘り強いに違いありません。 この場合は「物事に対して覚悟をもって、周囲に左右されることなく取り組む」ことを表します。ここには「苦境を乗り越える強い意志がある」という意味が含まれます。

「堅忍不抜の○○」

「堅忍不抜の○○」というように、助詞と共に使うことも多いです。 ・堅忍不抜の生き様にこだわる姿勢に共感したことが、御社を志望した理由です。 ・堅忍不抜の志があれば、どんなに大変なプロジェクトでもきっと成功させることができるはずです。 この場合は「耐え忍んで努力する気持ちがあれば、きっと報われる」という意味で用いられます。自分の成功事例を話す際に、スローガンとして使用されることも多いです。

 

堅忍不抜(けんにんふばつ)の類語(堅忍果決・確固不抜・不屈不抜)

(画像:Unsplash

「堅忍不抜」の類語には、さまざまなものがあります。同じ四字熟語だけを見ても「堅忍果決(けんにんかけつ)」「確固不抜(かっこふばつ)」「不撓不屈(ふとうふくつ)」「志操堅固(しそうけんご)」「七転八起(しちてんはっき)」などがあります。 ここでは「堅忍果決」「確固不抜」「不撓不屈」の3つを取り上げ、例文を交えながら「堅忍不抜」との違いを説明します。

堅忍果決との違い

「堅忍不抜」は「強い意志を持ち、何事にも心が揺らがない」ことを意味します。一方の「堅忍果決(けんにんかけつ)」は「強い意志のもと耐え続けて、決断したら思い切りよく行う」ことを指します。 ・今は収支のバランスが悪いですが、会社経営には堅忍果決が重要なので我慢も不可欠です。 ・昨年の優勝校に勝つためには前半は相手のペースをかき回すこととに力を注ぎ、後半になったら堅忍果決で一気に攻めるのが得策です。 「堅忍果決」は「我慢したうえでタイミングを見きわめ、いざという時には思いきりよく物事を進める」という意味で使います。