「悔恨(かいこん)」の意味や「後悔」との違いを解説します!

 

「悔恨」(かいこん)の要点

  • 意味:「自分のしたことをくやみ残念に思うこと」
  • 例文:「今になってつくづく悔恨の念に駆られている自分がいる。」
  • 類語:「後悔」「無念」「怨恨」
  • 英語:「remove」「remorse」
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悔恨とは

(画像:Unsplash

「悔恨」は、読み方も漢字の書き方も難しい言葉です。日常会話よりも、書いたものをよく目にします。何か暗いイメージが強い表現です。様々な場面で使いこなすには、正しい読み方や意味を把握しておく必要があります。 まずは読み方と意味をキチンと整理しておきましょう。

 

悔恨の読み方は「かいこん」

少し読みにくいですが「悔恨」は「かいこん」と読みます。後悔の悔、痛恨の恨で覚えておけば問題ありません。 「悔恨」の二つの漢字はそれぞれ音読みでは「かい、け」、「こん」と読みますが、訓読みではそれぞれ「くいる、くやむ、くやしい」、「うらむ、うらめしい」となります。 「悔恨」の二つの漢字はどちらも音読みで読みますが、訓読みの方を見るとおおよその意味は想像がつきます。

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悔恨の意味は「自分のしたことをくやみ残念に思うこと」

「悔恨」には「自分のしたことをくやみ残念に思うこと」の意味があります。 「悔やむ」には「人の死を悲しみ惜しむこと」の他に「失敗したことを後から振り返り悔しく思ってしかたないこと」の意味があります。 一方「恨めしい」にも「相手や状況へのうらみたい気持ち」の他に「自分の過去の失敗を残念に思う気持ち」の意味がありますので、これら二つを併せた「悔恨」で「自分のしたことをくやみ残念に思うこと」がより強調されています。

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悔恨の類語

(画像:Unsplash

「悔恨」の読み方や意味が理解できたところで、続いて「悔恨」の類語を見てみましょう。「悔恨」には幾つかの類語がありますが今回は「後悔」「無念」「怨恨」について以下で解説します。 どれも微妙なニュアンスの違いがありますので、意味をよく理解して使いこなせるようにしておきましょう。

悔恨の類語は「後悔」

最初の類語は「後悔」です。したくない代表的なことの一つです。 「後悔」の読み方は「こうかい」です。「後悔」は「自分のしてしまったことを後で悔やむこと」の意味があります。意味も使い方も「悔恨」とほぼ同じと考えて構いません。 ニュアンス的には微妙な違いがあり、「悔恨」の方が「後悔」より悔やむ気持ちがより強いと覚えておけばよいでしょう。一般的には「後悔」の方が日常的によく使われます。

 

悔恨の類語は「無念」

「無念」も一般的な言葉です。時代劇などでよく出てきます。 「無念」は「むねん」と読みます。「無念」には二つの意味があります。一つは「心に何もない」ことで、もう一つが「悔しくてたまらない」ことです。「悔恨」の類語としては後者の意味になります。 「悔恨」には「後で振り返って悔やむ」意味がありますが、「無念」の方は現時点の悔しい気持ちが表現されていて、振り返るというニュアンスが希薄です。

悔恨の類語は「怨根」

「悔恨」と漢字のイメージが似ている言葉に「怨恨」があります。何かおどろおどろしい言葉ですね。 「怨恨」は「えんこん」と読みます。「悔恨」と意味も同じような印象を受けますが、「怨恨」の意味は「他人への憎しみを抱くこと」で恨む対象が他人に向けられています。「悔恨」の対象は自分に向けられていて「過去に自分がしたことに対して悔やむ」ことですから、両者の意味は全く異なります。 「怨恨」の「怨」は「相手を憎む」ニュアンスを持った言葉です。