架電の意味は?架電の使い方や類語・反対語まで徹底解説します!

架電とは

(画像:pixabay

「架電」とは主にビジネスシーンで使う「電話をかける」という意味です。 「電話」という言葉は多義的で、「かける」場合も「受ける」場合も含み、「電話機」や「電話という手段」まで表しますが、「架電」は「かける」場合だけを指します。 まずは読み方のルーツや詳しい意味をみていきましょう。

スポンサーリンク

架電の読み方は「かでん」

架電は「かでん」と読みます。架電の「架」はあまり見慣れない漢字かもしれませんが、「加」というおなじみの漢字が含まれていますから、読み方を覚えるのは簡単です。 「架」の訓読みは「かける」です。「架電=電話を架ける」と考えればしっくりきますが、「電話をかける」の「かける」は「掛ける」と書くのが普通です。「目覚まし時計を掛ける」などと同じように、「電話という仕組みを動かす」という意味で「掛ける」を用いるのです。「架ける」のほうは、「橋を架ける」のように、物を「かけ渡す」ことです。 実を言えば、「架電」という単語は変則的で、国語辞典にも載っていないのです。

 

架電の意味は「ビジネスでの電話」

「架電」はもともと電話業界や法曹界でしか使われない特殊な言葉でした。語源については諸説あります。この言葉が使われだした時代には「電線を架け渡して遠いところに声をつなぐ」というイメージが生々しく感じられたのかもしれません。今では電話といえば機械を通して声が「ワープ」するような感じがしますし、携帯電話が当たり前になっています。 その後「架電」という言葉はビジネス用語として改めて広まることになりました。簡潔で使いやすく、「受電(電話を受けること)」などと区別しやすいので、迅速な対応が求められるビジネスシーンに合っていたのでしょう。 ただし、「架電」には同音異義語が複数あり、口頭では聞き分けにくいという問題があります。したがって主に文書やメールで使われます。

スポンサーリンク

架電の英語、類語、反対語

(画像:pixabay

「架電」の意味と読み方は理解いただけたと思います。 次に、関連語を見ていきましょう。

スポンサーリンク

架電の英語は「call」

「架電」「架電する」の英語はいずれも「call」です。「call」には名詞と動詞の用法があるのです。それぞれの例を見てみましょう。 ・I’ll call you back later. (後でかけ直します。) ・Were there any calls for me while I was out? (出かけている間に私あての電話はありましたか。)

架電の類語は「一報を入れる」

要点だけに絞って簡単な報告を入れることを「一報を入れる」と言います。「商談がまとまり次第会社に一報を入れる」というように、情報や結果をすぐに伝える必要があるためさしあたり要点だけを手短に伝えるといった場合に使われる言葉です。「架電」はまさにこの目的にぴったりのやり方です。 なお、「ご一報ください」と相手にお願いする場合は、「手短に要点だけ伝えてくれ」と言っているのではありません。「ごく簡単な言葉で十分なのでぜひ連絡・返答をしてほしい」というへりくだった気持ちを表しているのです。

 

架電の反対語は「受電・着電・入電」

「架電」と対をなす言葉に「受電」「着電」「入電」があります。 ・「受電」は「電話を受けること」を意味します。電話がかかってきたというだけでなく、実際に受話器を取って受け答えすることです。 ・「着電」は「電話がかかってくること」です。携帯電話でおなじみの「着信」と同じ意味です。 ・「入電」も「電話がかかってくること」ですが、「着電」が電信の到着を言うのに対し、「入電」は情報や用件がこちら側に入ってくるというニュアンスです。つまり、「電話がかかってくること」を業務フローのなかに位置づける表現と言えます。

架電の使い方と例文

さきほども述べたとおり、「架電」は主に電子メールなどで用いられる書き言葉です。使い方を例文とともに見てみましょう。