順不同(じゅんふどう)の意味や無作為・任意との違いなど解説します!

 

順不同とは

順不同とは

順不同とは(画像:Unsplash

来賓客の紹介や資格試験の模範解答などで、「順不同」という言葉を目にしたり聞いたりしたことがあると思いますが、この言葉の正しい意味をご存知でしょうか。 この記事では「順不同」の英語表現や使い方も紹介しますが、まずはこの見出しで読み方と正しい意味について理解していきましょう。

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順不同の読み方は「じゅんふどう」

「順不同」は「じゅんふどう」と読みます。それぞれの漢字は、「順」は音読みで「ジュン」、訓読みでは「したがう」と読み、「不」は音読みで「フ」「ブ」、訓読みでは「ず」と読み、「同」は音読みで「ドウ」、訓読みでは「おなじ」と読みます。 どの漢字も「順番」「不可能」「同点」など、日常的に使われる漢字なので難しい読み方はありません。「じゅんふどう」という読み方を押さえておきましょう。

 

順不同の意味は「並べ方に特に規則や意味がないこと」

「順不同」は、「並べ方に特に規則や意味がないこと」という意味です。この記事の冒頭で紹介した「来賓客の紹介」の場面で使えば、「紹介している来賓客の順番には、立場などの深い意味はありません」という意味になります。 また試験の答案の解説で「回答は順不同」のように書かれていれば、「選択肢を選んだ順番は関係なく、選択した回答があっていれば正解」という意味になります。

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順不同の類語

順不同の類語

順不同の類語(画像:Unsplash

「順不同」の正しい読みと意味は理解できたでしょうか。「並べ方に意味はない」と覚えておく間違った意味で解釈してしまうことはありません。 次は、「順不同」に類似する日本語表現を3つ紹介します。それぞれの単語と「順不同」とのニュアンスの違いについても説明しますので、しっかりと読んでみて下さい。

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順不同と無作為の違い

「順不同」と「無作為」の違いは、「順番について話しているか」です。 「順不同」といった場合は「並んでいる順番に意味はない」という意味なので、言及している内容は「順番についてのみ」です。 一方で「無作為」とは「作為(目的を持って何かをする意識)が働いていない」という意味です。つまり「無作為」は「順番」に関して話していません。ただし、「順不同」は「順番について無作為」と言えます。

順不同と任意の違い

「順不同」と「任意」の違いは、「順番の意味」についての話か「意思決定の自由」についての話か、ということです。 「順不同」はこれまでに話したとおり、「順番に理由はない」という意味でした。 一方で「任意」とは「どうするかはあなたに任せます」という意味です。つまり物事の「順番」の話は全く関係なく、ある物事についてどうするかの「意思決定を完全に相手に任せている」というのが「任意」の意味です。

 

順不同と適当の違い

「順不同」と「適当」の違いは「順番の話」をしているのか「丁寧さの話」をしているのかです。 「順不同」は「順番に理由はない」という意味ですが、「適当に(大雑把に)順番を決めている」というニュアンスは含まれません。 一方で、「適当」は「深く考えずに大雑把に何かをすること」であり、「順番の話」は関係ありません。ただし、順番を「適当」に決めれば「順不同」になると言えます。

順不同の対義語と英語表現

対義語と英語表現

対義語と英語表現(画像:Unsplash

「順不同」の類語「無作為」「任意」「適当」について、それぞれがどんなニュアンスで使われるかを紹介しました。それぞれのニュアンスは正しく理解しておきましょう。 次は、「順不同」の対義語と英語表現を1つずつ紹介します。こちらも難しい表現はありませんので、一度読めば理解できると思います。