息を呑む(いきをのむ)の意味や使い方とは?例文を踏まえ解説!【慣用句】

 

息を呑むの意味は「驚いて息を止める」

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「息を呑む」は「驚いて息を止める」という意味です。 「呑む」には「出そうとしたものを押しとどめる」という意味があります。あまりの驚きのために、吐き出すべき息を止めてしまった、というニュアンスです。 実際には「驚きのあまり実際に息が止まる」というよりも、「息が止まりそうになるくらい驚いた」という意味合いで使われる場合がほとんどです。

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息を呑むの使い方や例文

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続いて、「息を呑む」の使い方を例文を用いて説明します。 「息を呑む」は感動や感嘆を表現する時に積極的に使用されます。どのような驚きに対して使う言葉なのかということを、例文を見ながら確認していきましょう。

 

例文①美しさに息を呑む

「息を呑む」は美しさに対して最もよく使われます。 ・彼女のウェディングドレス姿のあまりの美しさに息を呑んだ。 ・早朝の富士山の荘厳な美しさに思わず息を呑んだ。 上記の例文は「美しすぎるあまり、呼吸を忘れてしまうほど驚く」というニュアンスです。1つ目の例文のように人物に対しても使うことができますが、2つ目のように自然の雄大さや壮大さに使われることがほとんどです。

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例文②息を呑むような

「息を呑むような」という言い回しでもしばしば使用されます。 ・息を呑むような華麗な包丁さばきに、周りはすっかり見とれてしまった。 ・息を呑むような光景に出くわし、足がすくんでしまった。 「息を呑むような」は感動・感嘆に対してよく使われる表現だと前述しましたが、2つ目の例文のようにネガティブな驚きに対しても使うこともあります。事故現場に出くわしてしまったというように、予想外の出来事に非常に驚いたというニュアンスが含まれています。

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息を呑むの類語

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「息を呑む」の類語として、「言葉を失う」「唖然とする」という表現を紹介します。 類語とのニュアンスの違いを把握することで、より正確に「息を呑む」の意味が理解できるようになります。「息を呑む」だけでなく、類語もあわせて覚えておきましょう。

類語①言葉を失う

「息を呑む」の類語に「言葉を失う」が挙げられます。 ・信頼していた部下が突然退職を申し出て、上司である彼は言葉を失った。 ・社長のあまりにも傲慢な態度に従業員は一同言葉を失った。 「言葉を失う」は「驚いて言葉が出てこない」という意味です。「息」が止まるのか「言葉」が止まるのかの違いで、「息を呑む」と同様に非常に驚いている様子を表します。 「言葉を失う」は2つ目の例文のように「呆れ返った」という意味でも使うことができます。

 

類語②唖然とする

「唖然とする」も「息を呑む」の類語です。 ・唯一の同期である彼が退職すると聞いて、唖然としてしまった。 ・新人の仕事のスピードとクオリティの高さに皆唖然とした。 「唖然とする」は「驚きのあまり開いた口がふさがらない」という意味です。「息を呑む」の呼吸をコントロールできなくなるというニュアンスに対し、「唖然とする」は「口の開閉」にフォーカスが当たっています。 「唖然とする」には「呆れた」「途方に暮れる」という意味も含まれており、ネガティブな驚きに対して使われることが多々あります。

息を呑むの英語は「breathtaking」

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「息を呑む」は英語で「breathtaking」と表現します。正確には「息を呑むような」という意味の形容詞で、日本語と同様「驚いて息が止まる」というニュアンスです。 ・The view from the rooftop of the building is breathtaking. (ビルの屋上からの光景には息を呑んだ。) ・You should focus on the breathtaking story, not on the main actor in the movie. (その映画では主演の俳優よりも、息を呑むようなストーリーに注目すべきだ。) 美しさに対する感動や、ドキドキ・ハラハラするストーリーや体験に対して使うことができるのが「breathtaking」です。