いきなりステーキが新たに74店舗の閉店を決定。2回目の一斉閉店で狙うはかにばりの解消。

 

いきなりステーキが不採算店舗の閉店を発表

1分でわかるニュースの要点

  • 不採算店舗の総数は74店舗
  • 店舗間の競合が業績悪化の原因
  • 閉店した店舗の一部は業態を転換して再活用

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いきなりステーキは74店舗の閉店を決定

いきなりステーキを運営するペッパーフードサービスが2020年中に全国で74店舗を閉店することを発表しました。いきなりステーキは安くて美味しいステーキが食べられるお店として芸能人にもファンが多いお店です。何が原因でお店が閉店に追い込まれたのでしょうか。

 

いきなりステーキ同士のかにばりを解消

いきなりステーキの大量閉店の背景には店舗同士のかにばりといった問題があります。かにばりとは「共喰い」を意味する言葉です。 いきなりステーキは2013年12月に開業していますが、5年の間に全国300店舗にまで出店数を伸ばしました。この急激すぎる店舗展開がかにばりを引き起こし業績を悪化させる原因となりました。 ペッパーフードサービス自体も2019年12月期決算では赤字に転じてしまいました。さらに外国人労働者の不法就労なども発覚し、経営体制の抜本的な改善を迫られたのが大量閉鎖の要因です。

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閉店店舗は業態を転換して再活用

閉店が決まったいきなりステーキはオーナーによって再活用の方法が異なり、すでに再スタートを切った店舗もあります。 閉店が決まった74店舗のうち直営店もしくは委託は48店舗です。これらの店舗は再活用の是非が精査され、ペッパーフードサービスの別ブランドであるペッパーランチなどでの再スタートが想定されています。 フランチャイズの26店舗はオーナーとの契約解消が既定路線です。したがって店舗の再活用はオーナー次第となりますが、いきなりステーキのライバル店やっぱりステーキで再スタートした店舗もあります。

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2019年度の年末年始で44店舗を閉店したばかり

いきなりステーキは2019年度の年末年始で44店舗を閉店しました。ところが業績の悪化は深刻で、さらに30店舗の閉店を発表しました。 いきなりステーキは2013年に1号店がオープンしましたが、わずか5年ほどの間に300店舗を超えるほどに拡大しています。そのため店舗間の競合が激しくなり各店舗の売り上げが落ちてしまったのが大量閉店の理由です。 閉店後の跡地の一部は同じ会社が経営するペッパーランチなどが引き継ぎます。